【USB Type-C】片側の端子だけ表裏の向きがあるケーブルが存在する理由は?両端ともType-Cにならない仕組みと歴史的背景

1: 名無しさん
スマホ側はType-Cで向き気にせず挿せるのに充電器側が旧型USBで毎回逆向きになってイライラするんだが

2: 名無しさん
それな。両方Type-Cにすればいいのになんでわざわざ片方だけ旧型にしてんの?

3: 名無しさん
古い機器との互換性の問題らしいけど実際のところどういう仕組みなん?誰か教えてくれ!

 

スマートフォン側は上下の向きがないType-Cなのに充電器側は向きのある旧規格のままになっているケーブルは日常的に見られます。これはUSB規格が辿ってきた進化の歴史と、世の中に普及している膨大な機器との互換性を維持するための設計によるものです。

 

なぜ両端がType-Cで統一されていないのか

ひかわ
全部Type-Cのケーブルに統一してくれれば迷わずに済むのに

 
USBという規格はもともと、パソコン側をType-A、プリンターや外部ストレージなどの周辺機器側をType-Bと明確に役割分担して設計されていました。接続ミスによる機器の破損を防ぐため、従来のコネクタには明確に上下の向きが設定されていた経緯があります。その後、向きを気にせず接続でき、さらに高速なデータ転送や大きな電力供給が可能な規格としてType-Cが登場しました。しかし、規格が発表された時点で世の中には Type-Aの挿し込み口を持つ充電器やパソコンが数え切れないほど普及していました。いきなりすべての機器をType-Cに変えてしまうと、手持ちの充電器やパソコンが使えなくなる問題が発生します。そのため、移行期の対応として片側が従来のType-A、もう片側が最新のType-Cという仕様のケーブルが製造されることになりました。
 

両端Type-Cへの完全移行が進まない技術的な事情

ひかわ
新しく買う機器くらいは最初から両端Type-Cにしてほしい

 
充電器や機器の差し込み口をType-Cに変更するには、機器内部の基板や制御用のチップを最新仕様に対応させる必要があります。従来のType-Aポートは構造がシンプルで製造コストが低く抑えられるため、価格の安い製品や既存の生産ラインを活用する機器では、現在でもあえてType-Aポートが採用される傾向があります。また、両端がType-Cのケーブルで安全に充電を行うためには、給電側と受電側の双方で複雑な電力制御の通信が必要になります。安価な周辺機器や充電器では、コスト面の理由から従来のシンプルな構造を維持した方が都合が良いという事情が存在します。規格の統一は徐々に進行しているものの、コストや設備更新の都合から、片側がType-Aのケーブルは現在も供給され続けています。
 

まとめ

  1. USB規格は元々パソコン側と機器側で端子の形状が分かれており向きが存在していた

  2. 普及済みの充電器やパソコンとの互換性を保つために片側が旧規格のケーブルが作られた

  3. 製造コストや内部基板の構造的な理由から旧規格の差し込み口を採用する製品が残っている

製品の買い替えが進むにつれて両端がType-Cの環境へ移行していくが、移行期間中においては従来の端子と混在する状態が続くことになる。