個人向けコンプリートプランを業務で利用する場合の規約と購入方法

1: 名無しさん
Adobeの法人プラン高すぎだから個人コンプリートプランに変えたいんだけど、会社で使っても問題ないのか?

2: 名無しさん
商用利用はできるって聞くけど何が違うんだろ。普通に安くなるなら個人版でよくね?

3: 名無しさん
解約してAmazonで買い直そうと思ってるんだけど、後から困る仕様とかあったら教えてほしい!

 

少人数で運用している事業者において、毎年の固定費を削減するためにAdobeの法人向けプランから個人向けプランへの変更を検討するケースは少なくない。商用利用自体は個人向けライセンスでも認められているが、管理システムの構造上、法人利用ならではの制限やリスクがいくつか存在する。

 

個人向けコンプリートプランを業務で利用する場合の規約と購入方法

ひかわ
会社で使うパソコンに個人用のAdobeライセンスを入れても規約違反にならないのかな?

 

Adobeの利用規約上、個人向けコンプリートプランであっても業務利用(商用利用)を行うこと自体に制限はない。そのため、法人で利用している場合であっても、契約を一度解約してオンラインショップ等で個人向けのライセンスコードを購入し、それを適用して業務を継続することは仕様として可能である。

購入方法についても、Adobe公式サイトからの直接契約だけでなく、ECサイトで販売されているオンラインコード版を利用する方法で差し支えない。コードを自分のAdobe IDに適用させれば、法人プランの時と同じツール群を利用できる状態になる。

ただし、利用できるアプリケーションの機能自体は同じであっても、アカウントに紐づく権利の持ち主や管理機能の有無が根本的に異なる点には注意が必要となる。安価になる一方で、法人向けのサポート体制や一括管理システムからは完全に外れる仕組みになっている。

 

管理画面(Admin Console)が使えなくなることによる影響

ひかわ
法人プランと個人プランって、ソフトの機能以外でなにが大きく違うの?

 

最も大きな違いは、管理者向けの管理画面であるAdmin Consoleが利用できなくなる点にある。法人プランでは、管理者が全ライセンスを一元管理し、どの端末や利用者に権利を割り当てるかを自由に操作できるが、個人プランにはこの仕組みが存在しない。

この仕様により、過去の制作データを引き継ぐ際などに必要となる旧バージョンのインストーラ取得が難しくなる場合がある。法人プランであれば一定数遡って旧バージョンをダウンロードできる環境が提供されるが、個人プランでは提供されるバージョン数が限られるため、古い制作環境の維持に別のアプローチを講じる必要が出てくる。

また、企業の資産としてライセンスを保持する形ではなく、あくまで「特定のアカウント(メールアドレス)に紐づく個人契約」となるため、会社側で利用状況を可視化したりコントロールしたりする手段は失われることになる。

 

退職やクレジットカード変更など運用面で発生するトラブルの構造

ひかわ
担当者が辞めたりカードを変えたりするときに困ることはあるのかな?

 

個人向けプランを会社環境で運用する際、一番の懸念点となるのが「アカウントの所有権」である。個人プランのライセンスは、登録された個人のAdobe IDに完全に紐づく仕様になっている。そのため、担当者が退職した場合にそのライセンスを別の社員へ譲渡したり、契約を会社側で強制的に引き継いだりすることができない。

仮に会社の経費で支払いを行っていたとしても、Adobe側のシステムからは「個人の契約」としか認識されないため、カード情報の変更や解約手続きもそのアカウントのログイン情報を知る人物しか行えない。退職時にアカウントの引き継ぎがうまくいかず、使っていないライセンスの請求が続き解約もできないという事態や、逆に引き継ぎができずに新規で買い直す羽目になるといったトラブルに繋がることがある。

少人数や自分1人だけで運用している状況であれば問題は表面化しにくいが、将来的に担当者が増える可能性や、退職時の手続きまで考慮した上で契約形態を選択する必要がある。

 

まとめ

  1. 個人向けコンプリートプランであっても商用利用自体は規約上問題なく、ECサイト等で購入したライセンスコードも利用できる。

  2. 管理用のAdmin Consoleが使えないため、ライセンスの一括管理や過去の旧バージョン取得に関する制限を受けることになる。

  3. アカウントが個人に紐づくため、担当者の退職時にライセンスの引き継ぎやクレジットカード情報の変更が会社側から直接行えないリスクがある。

コスト削減のメリットと、将来的な管理・引き継ぎの手間を天秤にかけた上で、運用ルールを明確にしておくことが求められる。