アンレートでヘッドショット率(HS率)が高いと「コンペティブでも通用するのでは?」と期待が高まりますよね。しかし、実際には「HS率が高い=高ランク」とは限らないのがFPSの複雑なところです。
なぜ数値とランクが直結しないのか、その仕組みと本当に見るべき指標について解説します。
HS率だけでランクが決まらない理由と実情
結論からお伝えすると、HS率だけでランク帯を正確に予測することは不可能です。
もちろん、敵の頭を狙えていること自体は素晴らしい技術です。
しかし、Valorantのランクシステムや熟練プレイヤーのデータを見ると、以下のような現象が当たり前に起きています。
- HS率30%以上のブロンズ・シルバー帯プレイヤー
- HS率15%程度のレディアント(最上位)プレイヤー
なぜこのような逆転現象が起きるのでしょうか。
それは、「立ち回り」「スキル合わせ」「エリアコントロール」といった、数値に出にくい要素が勝敗に大きく関わっているからです。
また、上位帯ではオペレーター(スナイパー)を多用したり、壁抜きやスキルでのキルが増えたりするため、結果的にHS率が下がることも珍しくありません。
逆に、低ランク帯でも「とにかく頭だけを狙う(胴体撃ちをしない)」という撃ち方を徹底していれば、キル数は少なくてもHS率だけは高くなるケースがあります。
そのため、ご自身の適正ランクを知るためには、HS率よりも以下の数値を重視する必要があります。
- KD(キルデス比):撃ち合いの純粋な勝率
- DDΔ(ダメージ差分):1ラウンドあたり、自分が受けたダメージよりどれだけ多く敵にダメージを与えたか
これらが安定してプラスになっているかどうかが、ランクを上げるための重要な鍵となります。
なぜアンレートの成績は参考になりにくいのか
ここで重要になるのが、「アンレートとコンペティブのマッチングシステムの仕様違い」です。
あなたが悪いわけではなく、アンレートというモードの性質上、以下のような状況が頻繁に発生しています。
- ランク差の許容範囲が広い:ブロンズとダイヤが同じマッチにいることがある。
- 目的の違い:敵が新キャラの練習をしていたり、友人とふざけてプレイしていたりする(本気ではない)。
例えば、あなたがHS率40%を出して倒していた相手が、実は「格下のシルバー・ゴールド帯」だった場合と、「本気を出していないプラチナ・ダイヤ帯」だった場合では、その数字の意味が全く異なります。
もし、ご自身の戦績サイト(Trackerなど)を確認して、「敵のランクがプラチナ・ダイヤばかり」で、かつ「その相手にKD1.0以上を出せている」のであれば、あなたにも同等の実力があると言えます。
しかし、敵味方にランク差がある「ごちゃ混ぜマッチ」での高成績だと、コンペティブの適正ランクを割り出すデータとしては不確実性が高くなってしまうのです。
適正ランクを知るための具体的なアクション
どれだけアンレートでデータを集めても、結局は推測の域を出ません。最も確実で、かつ納得できる方法は一つだけです。
- 「ACTごとの平均KDが1以上ある状態で、認定戦(振り分け戦)に行くこと」
直近数試合の上振れた成績ではなく、シーズン(ACT)を通した平均KDが1を超えているなら、撃ち合いのレベルは十分です。
もし「低いランクが出るのが怖い」と感じているなら、以下の手順で確認してみましょう。
- トラッカーサイトで、直近のアンレートの対戦相手のランクを確認する。
- そのランク帯の相手に対して、KD1.0以上(できればDDΔもプラス)を維持できているか見る。
- 認定戦(振り分け戦)を5試合プレイする。
これ以上の予測方法は存在しません。システム上、認定戦はあなたの「適正レート」を探るために組まれるため、最初の数戦で大まかな実力帯が判明します。
仮に低いランクからスタートしたとしても、実力が伴っていれば「二段昇格(飛び級)」などで適正ランクまで一気に引き上げられる仕組みがValorantには備わっています。
まとめ
- HS率はプレイスタイルに左右されるため、ランクの指標にはなりにくい。
- アンレートは格上・格下が混在する仕様のため、単純な数値比較は危険。
HS率40%〜50%という数字は、あなたのエイム力が高いことの証明です。その武器を持ってコンペティブという「本気の戦場」に飛び込めば、きっと納得のいくランクが見えてくるはずです。恐れずに最初の一歩を踏み出してみましょう。