「マッチングした瞬間、急に音が水中にいるみたいにこもってしまった…」「ロビーでは高音質だったのに、キャラ選択画面に入ると足音が聞こえづらくなる」
これはBluetoothイヤホンやヘッドホンを使っているプレイヤーによく起こる現象です。せっかくのランク戦、音質が悪いままでは勝てる撃ち合いも勝てなくなってしまいます。この記事では、その「音質劣化」の明確な理由と、すぐに試せる解決策をご紹介します。
原因は「通話モード」への自動切り替え
この現象の犯人は、Bluetooth機器の「ハンズフリー機能」です。
一般的なBluetoothヘッドホンには、実は2つのモードが搭載されています。
- Stereo(ステレオ)モード:音楽やゲーム用の高音質モード。マイクは使えない。
- Hands-Free(ハンズフリー)モード:電話用の低音質モード。マイクと音声を同時に扱えるが、音はモノラルでスカスカになる。
VALORANTでマッチングしてキャラクター選択画面に入ると、チームボイスチャット(VC)が有効になり、PCが「お、会話を始めるんだな!じゃあマイクをオンにするためにハンズフリーモードに切り替えよう!」と自動判断してしまいます。その結果、ゲーム音まで電話回線のような音質に劣化してしまうのです。
対処法1:入力デバイスを「ヘッドホン以外」に変える
最も手軽な解決策は、「Bluetoothヘッドホンのマイクを使わないこと」です。ヘッドホンは「聞く専用」にして、マイクは別のものを使いましょう。
- VALORANTの設定画面を開き、[オーディオ] > [ボイスチャット] タブを選択。
- 「入力デバイス(マイク)」の項目をクリック。
- ここで、使っているBluetoothヘッドホン以外のもの(例:ノートPC内蔵マイク、USBマイク、Webカメラのマイクなど)を選択する。
こうすることで、PCはヘッドホンを「通話機器」として認識しなくなるため、高音質なステレオモードが維持されます。
対処法2:Windows設定で「ハンズフリー」を無効化する
もし入力デバイスを変えても直らない場合や、根本的に設定を変えたい場合は、Windows側でハンズフリー機能を強制停止させます。
※この設定を行うと、そのBluetoothヘッドホンのマイクはPCで使えなくなりますが、音質劣化は確実に防げます。
Windows 10/11 共通の手順
- キーボードの「Windowsキー」+「R」を押し、「ファイル名を指定して実行」を開く。
- 入力欄に control printers と入力してEnter。(「デバイスとプリンター」が開きます)
- 使用しているヘッドホンのアイコンを探して右クリックし、[プロパティ]を選択。
- [サービス]というタブをクリック。
- リストの中にある「ハンズフリー テレフォニー(Hands-free Telephony)」のチェックを外す。
- [OK] をクリックして設定を保存。
これで、Windowsはそのヘッドホンを「音楽専用」として扱うようになります。VALORANTがマイクを使おうとしても音質モードが切り替わることはありません。
まとめ
- 音がこもるのは、マイク機能がオンになり「低音質な通話モード」になるせい。
- VALORANTの入力デバイスを「ヘッドホン以外」に変えるのが一番早い。
- それでもダメなら、「デバイスとプリンター」設定から「ハンズフリー テレフォニー」を無効化する。
FPSにおいて「音」は索敵の命です。この設定を見直して、クリアな音質で足音を聞き逃さないようにしましょう!