「せっかく友達にVALORANTのプレイ画面を見せているのに、味方のボイスチャット(VC)だけが相手に聞こえていない…」そんな経験はありませんか?ゲーム音は聞こえているのに、熱い連携の声だけが届かないと少し寂しいですよね。
この記事では、そんな不可解な音声トラブルの解決策をわかりやすく解説します。
VALORANT側のVC出力デバイスを「明示的に」指定する
まず疑うべきは、VALORANT内のオーディオ設定の「ズレ」です。VALORANTは、銃声などが聞こえる「メインの音声」と、味方の声が聞こえる「ボイスチャット音声」の出力先を別々に設定できます。
Discordの画面共有は、基本的にはゲームのメイン音声プロセスをキャプチャします。もし、ボイスチャットの出力先がメインとは別の回路(例:ヘッドセットのChat用チャンネルなど)になっていると、Discordはそれを「ゲームの音」として認識できず、配信に乗せることができません。
以下の手順で設定を見直してみましょう。
- VALORANTの設定を開き、[オーディオ] タブを選択
- さらに [ボイスチャット] タブをクリック
- 「出力デバイス」の項目を確認
ここで重要なのは、「既定のシステムデバイス」ではなく、普段使っているヘッドホンやスピーカーの名前を直接選択することです。メインのオーディオ設定と同じデバイス名に固定することで、Discordが音声を拾いやすくなります。
Discordを管理者権限で実行してみる
VALORANTのような強力なアンチチートシステム(Vanguard)を搭載しているゲームでは、Discordが標準の権限のままだと、ゲーム内の詳細な音声データ(VCなど)をうまくフックできない(拾えない)ことがあります。
これを解消するには、Discordに「もっと強い権限」を与えてあげるのが効果的です。
- 一度Discordを完全に終了させる(タスクトレイからも終了)
- Discordのアイコンを右クリック
- [管理者として実行] を選択して起動
これで再度画面共有を試してみてください。管理者権限にするだけで、すんなりVC音声が乗るようになるケースは非常に多いです。
「既定のデバイス」が表示されない不具合について
設定画面で「既定のデバイス」という選択肢自体が表示されず、不安に思っている方もいるかもしれません。これはVALORANTやWindowsのアップデートのタイミングで発生することのある表示上の仕様、あるいは小さな不具合の類です。
結論から言うと、「既定のデバイス」が表示されていなくても、解決に支障はありません。
むしろ、「既定」という曖昧な設定に任せるよりも、「〇〇 Headset」のように具体的な機器名を指定してあげる方が、トラブルは減ります。表示がないことを過度に心配せず、手動でしっかりと使っている機材を選んであげてください。
まとめ
- VALORANTの[ボイスチャット]設定で、出力デバイスをヘッドホン名に固定する
- Discordを一度終了し、「管理者として実行」で立ち上げ直す
ゲーム内のVCだけが配信に乗らない現象は、ちょっとした設定の食い違いで起こりやすいものです。一つずつ設定を固定してあげることで、きっと視聴者さんにもクリアなVCが届くようになりますよ!