【VALORANT】FPSゲームで自分の味方だけ弱いのはなぜ?ランクが上がらない原因【APEX】

 

「なんで自分のチームの味方だけこんなに弱いんだ…」

「これじゃあ勝てるわけないだろ!」

 

FPSのランクマッチをプレイしていて、そう感じたことはありませんか?

自分は頑張っているのに、味方のせいで負けが込み、ランクが上がらずにイライラしてしまう…。

これは、多くのプレイヤーが抱える共通の悩みです。

 

しかし、なぜか敵はいつも連携が取れていて強く見えるのに、自分の味方だけが弱く感じてしまうのは、一体なぜなのでしょうか。

実は、それには人間の心理的な傾向と、ゲームのマッチメイキングの仕組みが深く関係しています。

 

 

なぜ「味方だけが弱い」と感じてしまうのか?

ひかわ
いや、本当に自分のチームに来る味方だけ弱いんだよ!信じれくれよ!

 

まず、私たちが「味方だけが弱い」と感じてしまう主な理由を3つ見ていきましょう。

 

 

1. 人間の心理的なバイアス

私たちの脳は、物事を客観的に評価するのが少し苦手です。

特に、うまくいかないことがあると、無意識のうちに特定の情報ばかりに注目してしまいます。

 

  • ネガティビティ・バイアス
    人間は、良い出来事よりも悪い出来事の方を強く記憶する性質があります。味方がファインプレーをした場面よりも、簡単な撃ち合いに負けたり、信じられないミスをしたりした場面の方が、記憶に鮮明に残ります。1回の大きなミスのせいで、それ以外の良いプレーが全てかすんで見えてしまうのです。
  • 確証バイアス
    一度「今日の味方はダメだ」と思い始めると、その考えを裏付ける情報ばかりを無意識に探してしまいます。味方が活躍しても「たまたま運が良かっただけ」と軽視し、ミスをした場面だけを「やっぱりこの味方は弱い」と確信を深める材料にしてしまうのです。
  • 根本的な帰属の誤り
    自分の失敗は「敵がうまかった」「ラグかった」など外部のせいにしがちですが、他人の失敗は「あの人のエイムが悪い」「立ち回りをわかっていない」など、その人自身の能力のせいだと考えがちです。自分のミスは棚に上げ、味方のミスだけが許せなく感じてしまうのは、この心理が働いているからです。

 

これらのバイアスによって、客観的な事実以上に「味方が弱い」という印象が強められてしまうのです。

 

 

2. マッチメイキングシステムの仕組み

多くのFPSゲームでは、プレイヤーの実力を示す内部レート(MMR)に基づき、両チームの強さが均等になるようにマッチングが行われます。

システムの目標は、両チームの勝率を限りなく50%に近づけることです。

 

もし、あなたの実力が現在のランク帯の平均よりも高い場合、チーム全体のレートを均等にするため、あなたよりも少し実力が低い味方がチームに組み込まれる可能性が高くなります。

システムから見れば「あなたの高い実力+味方の低い実力」と「敵チーム5人の平均的な実力」が釣り合っている状態です。

 

しかし、あなたから見れば「自分は頑張っているのに、味方が足を引っ張っている」ように見えてしまうのです。

 

 

3. プレイスタイルの不一致

野良(ソロプレイ)でマッチングした味方は、プレイスタイルも考え方も全く異なります。

積極果敢に攻めたいプレイヤーと、慎重に守りたいプレイヤーが同じチームになれば、お互いの動きが理解できず、連携が取れません。

これは個々のスキルが低いわけではなく、単純にチームとして機能していないだけなのですが、結果として「弱い味方」という印象になってしまいます。

 

 

「いや、本当にどうしようもなく味方が弱いんだ!」その気持ちも間違いではない

ひかわ
理屈はわかった。でも、本当にどうしようもないほど味方が弱い試合が続いているんだ!

 

そう叫びたくなる気持ちも、痛いほどわかります。

そして、その感覚は決して間違いではありません。

心理的な要因だけでは片付けられないほどの、純粋な「運の悪さ」に遭遇することは確実にあります。

 

大切なのは、そのどうしようもない状況とどう向き合うかです。

 

 

ランクを上げるための「思考の転換」と具体的な対策

味方運という、自分ではコントロール不可能な要素に心をすり減らしていては、ランクは上がりません。

重要なのは、「自分でコントロールできること」に100%集中することです。

 

思考法:試合を3種類に分類して考える

ランクを上げているプレイヤーは、全ての試合を同じように捉えていません。

無意識のうちに、試合を3つに分類して考えています。

 

  • 絶対に勝てない試合(約30%)
    味方が回線落ちする、明らかに実力がかけ離れているなど、何をどうやっても勝てない試合。
    →この試合は「存在しないもの」として考えます。 負けて当然。すぐに忘れて次に行きましょう。
  • 普通にやれば勝てる試合(約30%)
    味方が強かったり、相手が弱かったりして、自分が本調子でなくても勝てる試合。
    →これも参考になりません。 ラッキーだった、と捉えましょう。
  • あなたの働きで勝敗が決まる試合(約40%)
    これこそが最も重要な試合です。両チームの実力は拮抗しており、まさに接戦。ここであなたがチームを勝利に導けるか。ランクが上がるか下がるかは、この40%の試合をいかに勝ち切るかにかかっています。

 

「味方が弱い」と感じている時、あなたはおそらく1つ目の「絶対に勝てない試合」に心を囚われすぎています。

しかし、本当に集中すべきは3つ目の試合なのです。

 

 

具体的な対策

  • 自分のプレイだけに集中し、振り返る
    試合後、味方のせいにする前に「今の試合で、自分にできたことは他になかったか?」と問いかけましょう。リプレイや録画を見返すのが最も効果的です。自分のミスや改善点を見つけ、次に活かすことだけを考えましょう。
  • ポジティブなコミュニケーションを心がける
    味方がミスをしても、決して責めてはいけません。雰囲気が悪くなれば、勝てる試合も勝てなくなります。「ナイス!」「ドンマイ!」といった簡単な声かけや、敵の位置報告など、あなたが率先してチームの潤滑油になりましょう。
  • 「損切り」を覚える
    「今日はダメな日だ」と感じたら、無理にランクマッチを続けるのはやめましょう。連敗してランクポイントとメンタルを失うだけです。一度ゲームから離れてリフレッシュする勇気も、ランクを上げるためには必要です。
  • 仲間を探す
    どうしても野良の味方に限界を感じるのであれば、やはり信頼できる仲間(デュオやトリオ)を見つけるのが最も確実な解決策です。SNSや募集サーバーなどを活用してみるのも良いでしょう。

 

 

まとめ

「味方だけが弱い」と感じるのは、心理的なバイアスやマッチングの仕組みが原因であり、多くのプレイヤーが同じように感じていることです。

そして時には、本当に運が悪く、どうしようもない試合もあります。

 

しかし、その不満を抱え続けても状況は好転しません。

 

変えられない味方に怒るのではなく、唯一コントロールできる「自分自身のプレイとメンタル」に集中する。

そして、勝敗を分ける「40%の接戦」を勝ち切るための努力を続ける。

この思考の転換こそが、苦しい状況を抜け出し、ランクを上げていくための最も確実な道です。この記事が、あなたのランクアップの一助となれば幸いです。