ロビーまでは高音質だったのに、マッチングした途端に音がこもってしまい、お風呂場や水中にいるような音質になってしまう……。
Discordやブラウザの音まで一緒におかしくなると、ゲームどころではなくなってしまいますよね。AirPodsなどのBluetoothイヤホン特有のこの現象について、確実に直すための設定方法を解説します。
Bluetoothの通信モード設定を見直す
これはAirPodsなどのBluetooth機器が、高音質な音楽用モード(Stereo)から、通話用の低音質モード(Hands-Free AG Audio)に勝手に切り替わっていることが最大の原因です。
たとえ別のマイクを使っていても、PC側が「ゲームのボイスチャットが始まった=通話モードにする必要がある」と誤判断してしまいます。これを防ぐには、Windowsの設定でAirPodsの通話機能を強制的にオフにするのが一番確実です。
- Windowsの検索バーで「コントロールパネル」を検索して開く。
- 「ハードウェアとサウンド」→「デバイスとプリンター」をクリック。
- AirPodsのアイコンを右クリックし、「プロパティ」を選択。
- 「サービス」タブを開き、「ハンズフリーテレフォニー」のチェックを外してOKを押す。
これでAirPodsは「音を聞く専用」の機器として認識され、勝手に音質が劣化することを防げます。
録音デバイスの設定確認
VALORANTがキャラピック画面に入ると、チームボイスチャット機能が起動します。このとき、Windowsの設定でAirPodsのマイク機能が少しでも有効になっていると、PCはそちらを優先しようとすることがあります。
これを防ぐために、以下の手順でAirPodsのマイク機能を完全に無効化してください。
- Windows画面右下のスピーカーアイコンを右クリックし、「サウンドの設定」を開く。
- 「サウンドの詳細設定(またはサウンドコントロールパネル)」を開く。
- 「録音」タブをクリック。
- 一覧にあるAirPods(Hands-Freeなどと書かれているもの)を右クリックし、「無効化」を選択する。
これで、PCはあなたが使いたい「別のマイク」だけを認識するようになります。
VALORANT側の出力デバイス固定
Windows側の設定を変えた後は、念のためVALORANT内の設定も確認しておきましょう。ここが「Default System Device」になっていると、また設定が不安定になることがあります。
VALORANTの設定画面から「オーディオ」→「ボイスチャット」を開き、以下の設定を確認してください。
- 出力デバイス:AirPods(Stereo)を指定
- 入力デバイス:使用している「別のマイク」を名前で指定(Defaultではなく直接指定する)
こうすることで、ゲーム側が誤ったデバイスにアクセスするのを防ぐことができます。
なぜ今まで平気だったのか
Windowsのアップデートや、Bluetoothドライバーの更新により、デバイスの優先順位がリセットされることはよくあります。
基本的にBluetoothは「高音質で聴く」か「低音質で会話する」かのどちらかしか選べない仕様(帯域幅の制限)を持っています。以前はたまたまStereoモードが維持されていただけで、本来は非常に不安定なバランスで動いていたと言えます。
今回紹介した「ハンズフリー無効化」を行えば、今後ドライバーが更新されても安定して高音質を維持できるようになります。
まとめ
- コントロールパネルからAirPodsの「ハンズフリーテレフォニー」をオフにする
- サウンド設定の「録音」タブで、AirPodsのマイクを無効化する
- VALORANT内の入出力デバイスを「Default」ではなく機器名で指定する
AirPodsは便利ですが、PCゲームとの相性で少し設定が必要です。一度この設定をしてしまえば、これからはキャラピック画面に入ってもクリアな音質のまま、集中してマッチに挑めるようになりますよ。