最近のVALORANTでは「自分はシルバーランクなのに、マッチングするのがプラチナ」など、マッチがおかしくなっているのでは?という報告が相次いでいます。
というわけで今回は、現在のVALORANTにおける内部レートの測定方法について紹介していきます。
表示ランクではなく見えない内部レートがマッチングの基準になる仕組み
VALORANTをプレイしていて、自分とは違うランクバッジを持ったプレイヤーたちと同じ試合に放り込まれるのは、システム側が意図的に仕組んでいる正常な挙動です。
この現象が起きる根本的な理由は、VALORANTのマッチングシステムが、私たちが画面で見ている「表面上のランク」を基準にしていないからです。プレイヤーの実力は、目に見えるランクとは別に「MMR(Matchmaking Rating)」と呼ばれる隠しパラメータで厳密に数値化されており、マッチングの部屋はこのMMRが近い人同士を集めるように作られています。
例えば、あなたがブロンズであっても、直近の試合で大活躍して連勝した場合、システムは「このプレイヤーの実力(MMR)はすでにシルバーやゴールドに匹敵する」と判断します。
その結果、あなたの表面上のランクはブロンズのままでも、内部的にはゴールド帯のMMRを持つプレイヤーたちと同じ部屋にマッチングされるようになります。
逆に、ゴールドバッジをつけているプレイヤーがあなたの試合に混ざってきた場合、その人は「過去にゴールドまで上がったものの、最近負け続けて内部レートがシルバーやブロンズレベルまで落ちてしまっている状態」である可能性が高いです。
目に見えるランクは違っても、システム上は「全員の内部レートがほぼ同じ」とみなされた上で試合が組まれています。
勝敗時のポイント増減が不自然になるランク収束システムの役割
自分より上のランクが混ざる厳しい試合で勝ってもランクポイントが少なく、負けると大きく引かれてしまうのは、「Rank Convergence(ランクの収束)」と呼ばれるアルゴリズムが働いているためです。
システムは常に、あなたの「表面上のランク」と「内部レート」の2つの数値にズレがないかを監視しています。もし、表面上のランクがMMRよりも高くなってしまっている場合、システムは「実力以上にランクが上がりすぎている」と判断し、敗北時のポイント減少幅を大きくして適正位置へ引き戻そうとします。
逆に、あなたの内部レートが高いにもかかわらず表面上のランクが低い(ブロンズなのにゴールドと戦わされているような状態)のであれば、勝った時のRRは「+25」などのように大きく増え、負けても「-10」程度で済むようなブーストがかかります。
この仕様があるため、一時的なまぐれ勝ちで適正外のランクに居座ることは難しくなっています。
RRの増減が理不尽に感じる時は、あなたが悪いのではなく、システムが長期間のデータに基づいて、表面のランクと裏側の内部レートの辻褄を合わせようと計算を繰り返している真っ最中だということです。
内部レートを適正化し不均衡なマッチングから抜け出すための条件
ランクのズレを解消し、システムに自分の適正レートを認めさせるためには、単に個人のキル数(KDA)を稼ぐだけでは不十分です。
Riot Gamesが公式に発表しているアルゴリズムの優先順位では、個人のパフォーマンスよりも「試合の勝敗」と「ラウンドの得失点差」が圧倒的に重く評価されます。
例えば、敗北しそうな試合で味方を囮にして自分だけキルを拾っても内部レートへの貢献は薄く、逆にキルが少なくてもアビリティでチームを支援し「13-2」のような大差で勝利を収めた方が、システムからの評価は飛躍的に高まります。
- 格上や格下が混ざるマッチングは、システムがあなたの実力を再テストしている場でもあります。
試合後のスコアボードで、相手のアイコンの横に星マークがつくことがありますが、これは「システムが想定した以上に、あなたがその相手に対して優れた結果を出した(有利な撃ち合いをした)」という証拠です。
特に、自分より上のランク(高いMMR)を持つ相手に対してこの星マークをつける撃ち合いをコンスタントに続ければ、システムは「このプレイヤーは上の階級でも通用する」と確信し、内部レートを引き上げます。
単発の活躍ではなく、継続して勝率50%以上を保ち、ラウンド差をつけて勝つことを繰り返すのが、内部レートと表示ランクを一致させる手段となります。
まとめ
- ランクの違うプレイヤーとマッチングするのは、システムが画面上のバッジではなく、見えない内部レート(MMR)を基準にして同レベルの部屋を作っているためである。
- 理不尽なRRの増減やバラバラのランク帯への配置は、プレイヤーの実力を長期的なデータに基づいた適正な階級へ収束させるための、物理的なテストと補正機能である。
ランクが入り乱れるマッチングに遭遇した時は、「システムが自分の適正位置を測り直しているテスト期間」だと捉えてみてください。目の前のポイント増減や味方のランクバッジに惑わされず、ラウンドの得失点差を意識したチームプレイを積み重ねることで、必ずシステムはあなたの本当の実力に追いつき、安定したマッチングへと導いてくれます。一喜一憂せず、目の前の1ラウンドを丁寧に取りに行きましょう。