『終末ツーリング』の考察ブログ、今回は【霞ヶ浦編】をお届けします。
閑話休題的な回ですが、その裏には重要なヒントが隠されていそうです。
ヨーコたちの道のり
前回の「つくばエキスポセンター」から、そのまま東に進み霞ヶ浦に立ち寄ります。
今回は霞ヶ浦大橋の周辺を散策していきます。
霞ヶ浦にはナマズやブラックバスなどが泳いでいるほか、戦闘機が沈んでいるのも見えます。
「つーりんぐらむ」の新機能
つくばの地下研究所で、ヨーコのスマホが何やらメッセージを受信していました。
そのメッセージは「つーりんぐらむのアップデート」のお知らせ。
このアップデートによりスタンプラリー機能を使えるようになりました。
スタンプラリーは元々「つーりんぐらむ」に搭載されていた機能で、今回は、その機能がオフラインでも利用できるようになったとのことです。
お姉ちゃんも霞ヶ浦にスタンプラリー目的で訪れていたようです。
ちなみにお姉ちゃんが霞ヶ浦に来た日付は2035年6月16日です。
食料を調達する
アイリはスリングショットを使い、鴨の首を打ち抜き、見事鴨を確保します。
ヨーコは泥の中からレンコンを取ります。
レンコンを掘っていると、昔の人が使っていたと思われる釣り竿も何本か発見します。
二人は鴨を手早くさばき、レンコンと一緒に焼き鳥にしました。
虹の塔からの景色
焼き鳥が焼けるまでの時間を利用し、霞ヶ浦にある「スタンプ」を探すことにする二人。
スタンプは橋の向こうに見える大きなタワー(虹の塔)にあるようです。
虹の塔の入口には鍵がかかっていましたが、ヨーコはナイフで鍵をこじ開けます。
塔の一番上は展望台になっていて、壁には「閉鎖前に夕日を見に来ました」という落書きがあります。
展望台からの景色にヨーコは圧倒されたような表情を見せます。
水質が改善した霞ヶ浦
ここでアイリが「データベース」にある霞ヶ浦の情報を教えてくれます。
その中で「霞ヶ浦は水質の悪化が問題になっていた」という情報に、ヨーコは首を傾げます。
なぜなら、今の霞ヶ浦は水が透き通っていて水質汚染の気配が一切ないからです。
展望台にあったスタンプラリーのQRコードをスマホで読み込むヨーコ。
このスタンプラリーはおそらく、箱根や海ほたるにもあったと思われるため、ヨーコは少し残念そうな表情を見せます。
考察ポイント
ここからは今回の【霞ヶ浦編】で気になったポイントをより深く考察していきます。
新機能のスタンプラリー
お姉ちゃんが「つーりんぐらむ」をアップデートし、スタンプラリー機能をつけてくれました。
「アイリの不具合のお詫び」でスタンプラリー機能をつけたとのことですが、なにか裏の意味がありそうにも思えます。
例えば、二人が行く場所を誘導する目的があった、とか。
ですが、わざわざ遠回しな誘導をしなくてもいいのでは?とも思います。
既に二人はお姉ちゃんの「つーりんぐらむの投稿」を見て旅しているわけですから、そちらで誘導することも可能です。
変に深読みせず、本当にお姉ちゃんからのお詫びだったのでしょうか…。
スリングショットで撃ち抜かれた鴨
【つくば編】の冒頭で、「横っ腹に穴が空いたビル」がありました。
その穴の空いたビルと、この撃ち抜かれた鴨の首の描写がとても似ています。
となると、あのビルもなんらかの攻撃によって撃ち抜かれたと考えるべきでしょうか。
展望台の落書き
この落書きから、虹の塔がなんらかの理由で閉鎖したことがわかります。
その閉鎖理由は、この落書きからある程度考察が出来ます。
「閉鎖前」に落書きがされているのに、「閉鎖した人(鍵をかけた人)」はその落書きを消していません。
落書きが消されずに残っていることから「管理を放棄した閉鎖」であると思われます。
一時的な閉鎖ではなく、永久的な閉鎖ですね。
とはいえ、この塔が取り壊されたわけではありません、今もちゃんと残っています。
取り壊されないけど管理を完全に放棄した。
この状況は、やはり、当時の人々が日本から脱出(避難)をした可能性が高いことを示唆しています。
水質が改善した霞ヶ浦
霞ヶ浦の水質が悪化した理由として、「生活排水や産業・農業排水」が大きな原因だと言われています。
さらに、湖の底に溜まったヘドロを簡単に排除できないことから、水質改善には何十年~何百年もかかるらしいです。
そんな霞ヶ浦の「今」は、透き通った水からもわかるように水質が完全に改善されています。
なぜ、終末を迎えた今、霞ヶ浦の水質が改善したのでしょうか?
考えられる可能性としては2つあります。
人がいなくなり、生活排水などが流入しなくなったことで自然に改善した。
- 水質を劇的に改善する薬剤のようなものが開発・使用された。
人類はいなくなったので、生活排水などが出なくなりました。
ですが、それでも蓄積されたヘドロは湖底に残っているはずです。
人の手が加わらない状況で、自然の力だけで湖底のヘドロがなくなることは、かなり難しいと考えられます。
となると、薬のようなものを使ってヘドロを除去することに成功した、ということになるでしょうか?
つくばでは「バイオ」に関する研究もしていたようですから、そこで薬剤が開発されていた可能性も高いです。
霞ヶ浦大橋の街灯が曲がっている
霞ヶ浦大橋の街灯が、漫画だと「右側方向」に倒れかかっています。
地図で方角を確認すると「北方向」です。
南側から爆風等の影響があったように見えます。
横須賀港での爆発により、シュワちゃん(ロボお父さん)は横浜ベイブリッジまで吹き飛ばされていました。
その距離は、およそ50kmです。
霞ヶ浦大橋から南東40kmの距離には「鹿島港」があります。
もしも横須賀港と同じことが起きていた場合、その爆風で霞ヶ浦大橋の街灯が曲がった、とも考えられます。
ただ、さすがに40km離れた場所の爆風で街灯が曲がるか?とも思います。
もっと近く、それこそ霞ヶ浦で爆発が起きたのかもしれません。
もしも霞ヶ浦での爆発であれば、その爆発で湖底のヘドロが循環し、水質が改善したという可能性もあるのではないでしょうか?
まとめ
というわけで、【霞ヶ浦編】の考察をしてみました!
閑話休題的な回かと思いましたが、考察してみるといろいろな予想ができました。