『終末ツーリング』の考察ブログ、今回は【流山編】【木更津編】をまとめてお届けします。
ほのぼのとした雰囲気の奥に「脅威」が見え隠れします。
ヨーコたちの道順
秋葉原から次なる目的地『海ほたる』を目指すヨーコとアイリ。
しかし、海面上昇で海沿いの道路は水没しており、東京湾をぐるりと迂回するルートを取ることを余儀なくされます。
その道中で立ち寄ったのが、流山市と木更津市でした
泥だらけの道(流山)
元々は舗装された道路があった場所が、今では泥だらけになっており、オフロードバイクのセローでも上手く進むことが出来ません。
海から遠い内陸のはずの流山市が沼地になっている光景は、海面上昇の深刻さを物語っています。
ここでも、路上には動かなくなった車が多数停まっています。
なんとか沼地を抜けだしたヨーコとアイリですが、セローも自分たちも泥だらけになってしまいます。
「運河大橋」の上で一旦休憩し、洗車と洗濯をすることにします。
カルメ焼き
休憩中、ヨーコは重曹と砂糖で「カルメ焼き」作りに挑戦。
しかし、モコモコと膨らむ様子を見たアイリは、それを爆発の前兆だと勘違い!「爆発するーーー!!!」と叫び、ヨーコを突き飛ばして守ろうとするのでした。
旅を楽しむアイリ
近くに住宅地もないようで、この日はテントで宿泊することにする二人。
普段は住宅に侵入し寝泊まりしているので、テントを使うことはほとんどないようです。
ここでヨーコがアイリに「一旦シェルターに戻ろうか?」と提案します。
アイリのことを気遣った提案のようです。
しかし、アイリは今回の旅を振り返り、「シェルターより旅がいい」と言います。
二人はシェルターには戻らず、旅を続けることを決めます。
静か過ぎる世界
橋の上から釣りをしていますが、魚は全然釣れません。
ここでヨーコは、風がまったくなく、鳥や虫もいなくなっている異常事態に気づきます。
「時間が止まってる…」
ヨーコがそう呟いた時、川にいた魚たちがバシャバシャと急に跳ね出します。
そして、体長1メートルくらいあるアリゲーターガーが二人のいる橋の上まで飛んできます!
アイリがアリゲーターガーを捕まえようとしていた時、ヨーコは巨大な満月に心を奪われてしまいます。
その満月は、左上の部分が「なんらかの衝突があった」かのように欠けています。
パンク修理でケガ(木更津)
バイクのハンドルがとられてしまうほどの強風が吹く木更津に到着。
強風で飛んできた障害物を踏んでしまい、バイクの前輪がパンクしてしまいます。
パンクというハプニングに見舞われましたが、パンク修理の方法をシェルターで学んできた二人は、手際よく作業を開始。
ヨーコがタイヤに刺さっていた金属片で指先をケガしますが、ちょっと血が出たくらいで大ケガにはならず。
嵐が吹き荒れる
木更津インターチェンジに差しかかったところで、天候はさらに悪化。
猛烈な嵐が二人を襲います。
上空には巨大な雷雲が渦巻き、体に当たると痛いほどの大粒の雨が降り注ぎます。
目的地『海ほたる』まであとわずか2km。
しかし海上ではいくつもの竜巻が発生し、まさに「この世の終わり」のような光景が広がっていました。
すぐ側にも雷が落ちる危険な状況の中、二人は嵐から逃げるようにバイクを走らせ、なんとか『海ほたる』にたどり着きます。
目的地に到着した安堵からか、ヨーコは思わずアイリに抱きつくのでした。
考察ポイント
作中では「これなら人類が滅亡するのも頷ける」と思えるほど、すさまじい嵐が描かれました。
日本に本来いないはずの動物がいたり、深刻な海面上昇など、自然環境が激変しているのは明らかです。
ですが、見方を変えるとこうも考えられます。
「あれほどの嵐でも、建物は倒壊せずに残っている。だとしたら、人間はまだ生き延びられたのではないか?」と。
つまり、人類が滅びたのは、単なる自然災害だけが原因ではないのかもしれません。
巨大な満月の左上に「3段階」の衝突があったような痕があり、その3段階目では地球から見てもわかるほどの「欠け」が出来ています。
欠け方としては、隕石の衝突によるクレーターというよりも、月の真横から攻撃を受けたような欠け方です。
しかし、ヨーコはそれには無関心、というか反応せず。
シェルターの中で「欠けた理由」についてお姉ちゃんから教わっていたから気にしてないだけなのか。
それとも、「欠けてない時の月」を知らないから、「月はそういうもの」と思っているから反応しなかったのか…。
まとめ
というわけで、【流山/木更津編】は自然の脅威がメインテーマの回でした。
アニメの綺麗な作画でこの壮大な光景を見られる日が、今からとても楽しみです!