『終末ツーリング』の考察ブログ、今回は【東京ビッグサイト編】をお届けします。
当時のオタクたちが重要な情報をホワイトボードに書き残してくれています!
ヨーコたちの道順
前回の世田谷から東京ビッグサイトまでの移動です。
ゆりかもめの線路を利用
ビッグサイトへ行くためには海を越えなければいけなかったため、ヨーコはゆりかもめの線路を使って移動します。
ゆりかもめは高架になっているため、その線路を通れば海面上昇の影響を受けずに、お台場方面へ移動することができました。
移動中、フジテレビや大型観覧車の横を通ります。
フジテレビは、象徴的な球体展望室やビル全体に木々が生い茂り、植物に覆われているようです。
大型観覧車は支柱の一部が吹き飛ばされたように壊れているのが気になるところです。
東京ビッグサイト到着
ヨーコがビッグサイトに来た目的は、お姉ちゃんが残した「つーりんぐらむ」にあった『モーターバイクショー』を見るため。
しかし、現在のビッグサイトは1階が完全に水没していて、モーターバイクショーの気配は一切ありませんでした。
それもそのはず、モーターバイクショーは1年に1回開催されていたイベントで、常設ではないので今は何も残っていません。
ちなみに、「つーりんぐらむ」では『第65回東京モーターバイクショー』が開催されています。
リアルの世界では2026年に第53回を迎えていることから、第65回は2038年に開催されたと思われます。
※アニメ版では「つーりんぐらむ」の投稿年月日が記載されていました。第65回は2035年に開催されていた模様です!
コミックマーモット
何も残されていない東京ビッグサイトでしたが、その一角で『コミックマーモット』と書かれたホワイトボードを見つけます。
当時の日本は混乱を極めていてイベントが開催できなくなっていたことから、有志たちがいわゆる”コミケ”を独自に開催していました。
机の上には同人誌がズラリと並んでいます。
ちなみに、ホワイトボードには「コミックマーケット 121+∞」と書かれており、これが第121回開催だったと思われます。
リアルの”コミケ”は年2回開催されるので(2025年に106回と107回が開催)、そこから計算すると、第121回は2032年ということになります。
モーターバイクショーが2038年(アニメ版で2035年)、独自開催のコミックマーモットは2032年…、開催予想年が前後してしまうのでおかしいですね。
「マーモット」とは巣穴で生活している野生動物の名前です。
作中でも『コミックマーケット』は開催されていましたが、一部の同人作家たちが「外に出られない生活」をマーモットに例えて『コミックマーモット』という名称にしたものと思われます。
このホワイトボードにはさらに重要そうなことが書かれています
- 世界が滅んでもオタクの火は消さないぞ!
- 俺、この抱き枕を避難所へ持って行くんだ…
- 脱出前の思い出になります、ありがとう!
これをまとめると、「世界が滅びそうだから避難所へ脱出する!」と読み取れます。
当時の日本では、なんらかの理由により計画的な避難が行われていたのでしょう。
そして、当時の人たちは「日本からは避難するけど、自分たちが死ぬとは思っていない」とも読み取れます。
- 警備(犬)ドローン巡回時間:○○:○○~
警備ドローンの巡回時間も書かれています。
これはビッグサイトを警備しているものなのか、それとも「国民を監視するため」のものなのか…。
同人誌から熱を感じるヨーコ
コミックマーモットに置かれている同人誌を読むヨーコとアイリ。
アイリはよくわからないようですが、ヨーコは「熱みたいなのが伝わってくる!」と興奮気味です。
その熱に触発されたヨーコは、アイリと共に海へと繰り出すのでした。
海で遊ぶ二人
アイリがサーチ機能を使って海に危険がないことを確認しました。アイリにはこのような機能もあるようです。
ヨーコが大好きなペンギンがヨチヨチ歩きしながら上陸してきます。
なぜ今の日本に野生のペンギンがいるかは不明です。
ロボットなので体が重いアイリは上手く泳げません。
ヨーコがタイヤを浮き輪代わりにすることを提案し、アイリもその浮力を利用し海水浴を楽しむことができました。
水没したビッグサイトを「気味悪い」と感じるヨーコ。
水没した1階に、なんらかの気配を察知しているようです。
しかし、アイリのソナーに反応はとくになく、ヨーコの気味悪い感じは杞憂に終わります。
うたた寝したヨーコはリアルすぎる夢を見ます。
その夢では、モーターバイクショーにたくさんの人がいて、セローのエンジンが爆音をたてています…。
目を覚ましたヨーコは、現在は電動式になっているセローを眺めながら「ブロロン!」とエンジン音の声真似をします。
それに対してアイリが「なんでヨーコが知らないはずのガソリンエンジンの音がわかるの?」と不思議がります。
そのとき、アイリが謎のラジオ電波をキャッチします!
スマホでラジオを聞いてみると、どうやら秋葉原から放送されているようです!
「もしかして生き残りがいる!?」
ヨーコとアイリは秋葉原へ向かうことにするのでした。
考察ポイント
まず思い出したいのが、お姉ちゃんが残した『つーりんぐらむ』の投稿です。
お姉ちゃんは「第65回モーターバイクショー」を訪れ、「世界中の最新モデルが集結!」と書き込んでいました。
アニメ版では『つーりんぐらむ』の投稿日時が見えており、このイベントが開催されたのは2035年だとわかります(原作版での計算だと2038年)。
この投稿から、少なくとも2035年頃までは、ビッグサイトで国際的な大規模イベントが開催できるほど、日本社会はまだ正常に機能していたことがわかります。
ここで、モーターバイクショーとホワイトボードに書かれた『コミックマーモット』の開催回数を比べてみましょう。
第65回モーターバイクショー:2035年に開催
第121回コミックマーモット:順調なら2032年開催のはず
コミックマーモットの元ネタであるコミックマーケットは年2回開催です。
これを元に計算すると、第121回は本来2032年頃に開催されるはずの回なんです。
2035年までビッグサイトが使えたのなら、コミックマーモットの開催回数は最低でも「第127回」以上になっていないと計算が合いません。
この事実は、「終末前の日本で、コミックマーケットが開催できなかった期間が数年あった」ことを示唆しています。
たしかに、そう考えることもできます。
しかし、それでは2035年に開催されたモーターバイクショーの存在が説明できません。
モーターバイクショーが開催できたという事実は、ビッグサイトが改修工事をしていたわけでも、ウイルス等で外出禁止令が出ていたわけでもないことを証明しています。
だとすれば、もっと前、例えば2020年代以降に「コミックマーケットだけが開催できない期間が数年あった」と考える方が、より自然ではないでしょうか。
モーターバイクショーのような商業イベントは開催できる。でも、コミックマーケットだけが開催できない期間があった。
例えば、産業に関わる国際展示会は特例で許可されても、不特定多数が密集する即売会は、治安維持や衛生上の理由で厳しく規制されていたのかもしれません。
終末前の日本に何が起きていたのか、気になることが増えてきました…!
まとめ
というわけで【東京ビッグサイト】のあらすじと簡単な考察でした!
ホワイトボード1つで考察が一気に楽しくなってきました!
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