『終末ツーリング』の考察ブログ、今回は【つくば編】をお届けします。
ヨーコたちが住んでいたシェルター以外にも、地下シェルターがありました!
ヨーコたちの道順
アイリのアップデートをするため、海ほたるから『つくば市』まで移動することに。
16号線を使い北上、途中で「オートバイ神社」に立ち寄っています。
また、この道中には「ビルの横っ腹に、兵器で破壊されたような穴」が空いている建物がありました。
つくば万博の跡地
つくば市に入ると、二人は「実験反対!」と書かれたプラカードや、「進入禁止」のバリケードがある場所を通過していきます。
「バイオテロ…」と書かれた旗?のようなものや、倒れているロボットもあります。
つくば市と言えば研究都市、当時の日本でもなにか研究をしていたのでしょう。
そんなこんなで、つくば万博記念公園に到着。
太陽の塔を探すヨーコですが、アイリに「それは大阪万博や」とツッコまれてしまいます。
クレーターで出来た池
バイクを颯爽と走らせるヨーコに、アイリが「道あってる?」と指摘します。
どうやらメールで教えられた住所はもう過ぎてしまったようです。
しかしヨーコはそのまま進み、爆発が起きて出来たクレーターのような場所に辿り着きます。
巨大な穴(クレーター)には水が溜まり、池のようになっています。
この池には建物や電柱が沈んでいることから、元々は街の一角だったことがわかります。
そしてヨーコは「ここが、お姉ちゃんが言ってた研究所だよね?」と言います。
アイリは地図アプリを見ながら「ぜんぜん違う、もっと南だもん」と間違いを指摘。
それでもヨーコは、この場所になにか引っかかるものがあるようです…。
地下研究所
お姉ちゃんが指定した場所である『つくばエキスポセンター』に到着。実物大模型のH-2ロケットが目印です。
公衆電話ボックスが入口になっており、二人は中に入ってみます。
すると突然電話が鳴り出し、ヨーコが恐る恐る受話器を取ると、「生体認証、99.8%の一致を確認しました!」という機械音声が流れます。
その直後、公衆電話がエレベーターとして動き出し、そのまま二人は一気に地下へと吸い込まれていきます。
地下施設はかなり深い場所にあるようで、エレベーターには長い時間乗っていたようです。
消毒の煙が出てきてヨーコは涙を流し咳き込みます。
地下施設は、ヨーコたちが住んでいたシェルターと同じような構造をしています。
ホコリが溜まっていて、人は誰もいないようです。
真っ白い部屋に入ると、機械音声が「ようこそ、つくば研究所へ」とお出迎えしてくれました。
機械音声の案内でアイリのアップデートをすることに。
アイリはA-46号室へ、ヨーコはY-21号室へ入ります。
ヨーコはこの部屋で健康診断をすることになりました。
機械による健康診断中、眠気に襲われたヨーコは眠ってしまいます。
その時、スマホの電波が入り、何かのメッセージを受信します。
健康診断が終わり、起きて地下研究所を探検しようとしたヨーコですが、部屋を出た瞬間にエレベーターで地上へ連れ出されてしまいます。
外に出されたヨーコが、再び公衆電話の受話器を取りますが、今度は何も反応せず。
どうやら、この地下研究所へはもう入ることができないようです。
人類が宇宙へ行った可能性
外で待っていたアイリと合流したヨーコですが、あたりはもう暗くなっていました。
アイリのバグはアップデートで修復できたとのこと。
隣接するプラネタリウムで、お土産用の宇宙食を調達してきた二人。
プラネタリウム内に落ちていた新聞には「スペースコロニー計画」「月面基地発電、核融合発電実験に成功」「フィリピン沖に軌道エレベーター建設開始」と書かれています。
二人は宇宙に人がいる可能性について話し合います。
考察ポイント
ここからは、今回の【つくば編】で気になるポイントを深堀り考察していきます!
研究所跡地?と思われる場所
横須賀港のクレーターをもっと小さくしたような穴(池)を見て、ヨーコが「ここが研究所…」と言う不思議なシーンです。
- 本当にここに研究所があった場合、なぜヨーコにはその記憶が残っているのか?
- そして、なぜその研究所がなくなってしまったのか?
今回の【つくば編】序盤に、つくば市で研究への抗議デモ運動が起きた痕跡がありました。
それを考えると、「あまりよろしくない研究」をしていたと思われます。
一般市民から激しい抗議を受ける研究といえば、倫理的な問題が絡む動物実験や、描写にもあった「バイオテロ」に繋がりかねない危険な実験などが考えられます。
ここから、研究所が消えた理由について、いくつかの可能性が浮かび上がります。
デモ隊による破壊: 過激化したデモ参加者が、研究所を爆破した。
事故: 危険な実験が失敗し、暴走・爆発した。
外部からの攻撃: 研究内容を危険視した敵対国家や組織に攻撃された。
いずれにせよ、この場所で「何か良からぬこと」が起きたのは間違いないでしょう。
ヨーコとアイリの部屋番号
地下研究所で、アイリはA-46号室へ、ヨーコはY-21号室にそれぞれ入っています。
この部屋番号を素直に解釈すれば、「46体目のアイリ」「21体目のヨーコ」と読み取れます。
つまり、私たちが知っている二人以外にも、同型の個体、あるいはクローンが存在する可能性を示唆しているのです。
この仮説を裏付けるのが、研究所に入る際の「生体認証」です。
ヨーコの声は「99.8%の一致」と判定されます。注目すべきは、この一致率が100%ではないという点です。
もしオリジナルのヨーコが「Y-1」だとしたら、コピーを重ねた「Y-21」の音声データにわずかな差異が生じている、と考えることはできないでしょうか。
また、ヨーコが「今はもう存在しない地上の研究所」を記憶していたのも、オリジナルの記憶データがクローン(Y-21)に引き継がれているからだとすれば辻褄が合います。
これらの情報をつなぎ合わせると、アイリだけでなくヨーコ自身もオリジナルではないクローン、あるいはアイリと同じAIロボットである可能性が浮かび上がってきます。
なぜ地下に研究所があるのか?
この研究所は、電話ボックスに偽装された入り口を持つ、地下深くに作られた秘密施設でした。
なぜこれほど厳重に隠す必要があったのでしょうか。
考えられる可能性としては、「隠れるため」ではないかと考えられます。
具体的には、敵対する組織などから狙われないようにするためや、良くない研究が外部にバレないようにするためです。
電話ボックスで入り口を偽装し、さらに声認証という高度なセキュリティを設けていたことから、主な目的は「隠れるため」であった可能性が高いでしょう。
特に声認証は、侵入者がモンスターや未知の生物ではなく、特定の「登録された人間」であったことを強く示唆しています。
これらのことから、アイリは大手メーカーが製造していたAIロボットではなく、どこかの組織が秘密裏に作っていたAIという可能性が高まります。
まず、地上にあった公的な研究所(ヨーコが気にしていた場所)が、何者かによって破壊される。
しかし、研究の存続を望む者たちが、敵対勢力から身を隠すため、地下に秘密研究所を設立した…。
もしこの仮説が正しいとすれば、元々は公的な研究機関だった組織が、何らかの事件をきっかけにその存在を隠し、秘密裏に研究を続ける『地下組織』へと変貌を遂げたのかもしれません。
アイリやヨーコは、そんな数奇な運命を辿った組織によって生み出された存在なのでしょうか。
まとめ
というわけで、【つくば編】のあらすじと簡単な考察でした。
さすが研究都市つくば、そちら方面での謎がたくさんありましたね!
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