【シェルター編】地下シェルターはなぜ作られた?「安全が確認された」はどういう意味?【終末ツーリング/考察/ネタバレ】

 

『終末ツーリング』の考察ブログ、今回は【メンテナンス・シェルター編】をお届けします。

ヨーコとアイリの二人が地下シェルターでどんな生活をしていたのかがわかる回です。

 

>>前回【軽井沢/草津編】の考察記事はコチラ<<

 

 

ヨーコとアイリの道のり

草津でエイトから受けた衝撃波により、セローは前輪が曲がってしまい、まともに走れない状態になっていました。

そこで、群馬県沼田市内でセローを修理することにしました。

 

 

 

沼田市でセローの修理

見つけたバイクショップに入ると、店内にはバイクが所狭しと並べられています。

さらに、偶然にもガソリンエンジン搭載のセローがあり、そのセローから部品を拝借して修理をすることにします。

スマホにはセローのサービスマニュアルがインストールされており、ヨーコたちはそのマニュアルを見ながら作業を進めます。

 

アイリは罠で捕ったアナグマでスープを作ります。

料理を作り終えてヨーコの元へ戻ると、そこには骨組みまで解体されたセローがありました。

ヨーコは今後のことも考えて、完璧なメンテナンスを目指すようです。

 

修理を終えたセローを眺めるヨーコは、どこか浮かない表情。

どうやら、最近疲れやすくなったことを気にしているようです。

ここでヨーコは地下シェルターにいた時を思い出します。

 

 

地下シェルターでの生活

ベッドに寝転びながら「つーりんぐらむ」の動画を見ているヨーコは、外の世界への思いを馳せます。

朝起きるとアイリは既に歯磨きをしていました。

ヨーコがトイレに行くと、尿と血液が採取され、健康チェックが行われます。

 

健康チェックの結果に合わせて自動で食事が出てきます。

ヨーコはタンパク質が足りなかったようで、追加でプロテインが出てきます。

 

 

二人が学んだこと

シェルターの壁にあるディスプレイがつき、お姉ちゃんが登場します。

お姉ちゃんには、ヨーコが夜ふかしして動画を見ていたことがバレています。

そんな中、数学の授業が開始されます。

 

しかし、寝不足で授業への集中力を欠いているヨーコ。

そこでお姉ちゃんは数学をやめて、映画鑑賞の授業に切り替えます。

二人は「Tレックス」が出てくる映画を見たようです。

 

 

ここからは実習の授業です。

実習部屋は「つくばの地下研究所」と同じような真っ白な空間です。

ヨーコは網膜スキャンをしてから実習部屋に入ります。

 

「農業実習」ではバイオメガトマトなどを栽培し、収穫したものはフリーズドライしているようです。

「VR畜産実習」では、VRで動物を解体する練習をしています。

 

「体育」では、ヨーコがセローに乗りながらサッカーをしています。

”はなこ”と名付けられたロボットがキーパー役を務めています。

 

 

外の世界へ行く

「安全が確認された」とお姉ちゃんに言われ、ついに外の世界へ行くことが許可されます。

エヴァンゲリオンに出てきそうなエレベーターで地上へ向かう二人。

お姉ちゃんは「1歩外へ出たら、私はもう助けてあげられないの」と告げます。

 

二人がエレベーターから降りると、そこは古い建物の中でした。

そして、外へ出たヨーコは空の広さに感動します。

 

当時の感動を思い出し、空を眺めながら話すヨーコとアイリ。

二人は旅を続ける思いをさらに強めます。

 

ここでヨーコはふと、ある疑問が思い浮かびます。

「ボクたちって、いつからシェルターにいたんだっけ?」

アイリは「ずっとだよ」と当たり前のように答えます。

 

 

 

考察ポイント

二人がどこから来たのか?何者なのか?

その謎が少しわかってくる【シェルター編】の気になるポイントを考察していきます!

 

 

地下シェルターはなんのために作られたのか?

ひかわ
アイリが歯磨きしていたシーンで、洗面所らしき場所に蛇口が3つあった!これって、この地下シェルターは大人数で生活することが想定されていたのでは?

 

もしこのシェルターがヨーコとアイリ、二人だけのために作られたものなら、蛇口は1つか2つで十分なはずです。

しかし、二人が暮らしていたシェルターには蛇口が3つありました。

本来は3人以上、もしくはもっと多くの人たちが共同生活をすることを想定して作られたように見えます。

 

また、実習部屋に入る時には網膜スキャンがありました。

二人だけが生活をするのであれば、網膜スキャンによるセキュリティ強化は必要ありません。

大勢の人がシェルターに出入りし、その中に部外者や敵が紛れ込む可能性を想定していたのでしょう。

 

地下シェルターは、山奥にある古い建物(学校?)の中に出入り口がありました。

このシェルターも、つくばの研究所と同じく、その存在を隠さなければいけない状況だったのでしょう。

 

これらのことから、この地下シェルターは「住むためのシェルター」ではなく、つくば研究所と同じく、なんらかの研究をする施設だったと考えられます。

そして、終末を迎え、研究所にいられなくなった人たちが、ヨーコとアイリが生活できるシェルターに改造したのではないでしょうか。

 

 

なぜ外出許可が出たのか?

ひかわ
お姉ちゃんが「安全が確認されたのよ、いつでも出られるわ」と言ってシェルターの外へ出ることを許可したけど、「安全」ってなんだ?

 

お姉ちゃんは当初「今は外に出られないから、安全なシェルター内のよりよい生活を私たちも考えているの」とヨーコに言っていました。

シェルター内ではセローの運転練習やサバイバル知識の授業があったことから、ヨーコとアイリの二人をいつかは外に出すことを想定していたものと思われます。

そして「安全が確認されたのよ」と、外に出る許可を出したわけです。

 

ここで気になるのが「安全」という部分です。

この「安全」には2つの意味が考えられます。

  • 外にあった危険が排除された
  • ヨーコとアイリが外の環境に耐えられる状況になった

という2通りです。

 

今の外の世界にはネットやGPSがなく、シェルター内から外の様子を確認できるような通信手段はないと思われます。

ということは、もし「外にあった危険が排除された」としても、それをお姉ちゃんが知るすべはないはずです。

あるとしても、シェルターの周辺にセンサーがあり、有線でケーブルが繋がっていて空気環境を調べるくらいでしょうか?

 

となると、「ヨーコとアイリの二人が」安全になったと考えるのが自然かもしれません。

 

毎日、血液検査が行われていて、二人の健康状態などをお姉ちゃんは完璧に把握していると思われます。

二人(特にヨーコ)がシェルターでの生活を通して身体的に順応し、外の世界の環境でも生きられる状態になった。

だからこそ外に出る許可が下りた、と考えることができるのではないでしょうか?

 

もしもそうであれば、今の外の世界は、終末前とは環境が変わっている可能性が高くなります。

 

 

まとめ

というわけで、「安全」という言葉から地下シェルターと外の世界の両方を考察してみた【メンテナンス・シェルター編】でした!

 

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