『終末ツーリング』の考察ブログ、今回は【いわき・猪苗代湖編】をお届けします。
終末を迎える前の日本で行われていた「とある研究」が今回のキーポイントです。
ヨーコとアイリの道のり
前回は沼田市で「シェルター時代」を思い出していたヨーコとアイリ。今回の旅から東北に突入です。
いわき市でアンモナイトセンターに立ち寄り、最終的には猪苗代湖へと向かう長距離ライドとなりました。
矢祭町
矢祭町から東北に入るヨーコとアイリ。
その道中、(写真)の橋から見える鉄道の橋が壊れているのが見て取れます。
さらに、車の橋も歩道側が壊れています。
東北に入っても大きく景色は変わらず、この周辺の山にも、今までもよく見かけた巨大な風力発電があります。
アンモナイトセンター
いわき市のアンモナイトセンターにやってきた二人。
しかし、アンモナイトセンターはがけ崩れがあったようで、土砂に押しつぶされるように建物が潰れており、入ることができませんでした。
ヨーコの発案で、近くの斜面で化石発掘をすることにします。
「つーりんぐらむ(2038年11月投稿)」では、お姉ちゃんが実際に化石発掘体験をしていました。
二人が斜面で化石発掘をし始めると、すぐに貝やサメの歯の化石が見つかります。
ヨーコは、きれいに形が残ったままのアンモナイトの化石を発見します。
化石の生物たちが生きていた8900万年前に思いを馳せるヨーコ。
葉っぱを歩くカタツムリと、アンモナイトの化石を見比べます。
「生き物って滅んだとしても、形を変えて命を繋げていくんだね、きっと…」とヨーコが言います。
アイリは「うん、進化しながら繋がっていく…」と呟くのでした。
猪苗代湖
お姉ちゃん「つーりんぐらむ(2036年11月投稿)」を見ると、当時の猪苗代湖では恐竜イナッシーが目撃され話題だったとのこと。
お姉ちゃんが釣った魚が、引き上げる瞬間に巨大な何者かによって食いちぎられた証拠写真も残っていました。
猪苗代湖にやってきた二人は、イナッシーを釣り上げるという目標を立てます。
釣具屋で釣り道具を調達し、ホームセンターにあった道具でボートを修理します。
そして、イナッシーを釣るための餌は湖畔にいた鴨です。
夢の中
ボートから釣り糸を垂らし、イナッシーがかかるのを待っていたヨーコはウトウトしてしまいます。
そして、いつも通り「夢」を見るのでした。
夢の中のヨーコは、イナッシーブームで観光客が多い猪苗代湖にいます。
観光船から猪苗代湖を眺めているヨーコに、”お姉ちゃん”が近づいてきます。
ヨーコが「イナッシーなんて本当はいないんじゃない?」と言うと、お姉ちゃんが「本来は…ね」と意味深に返します。
お姉ちゃんは続けて「でも、あの子は私たちが…」とヨーコにイナッシーの真実を告げようとします。
巨大魚とイナッシー
夢から覚めたヨーコの釣り竿に巨大魚がかかります。
ボートごと引っ張られるヨーコを見て、岸にいたアイリは足漕ぎボートに乗って駆けつけ、巨大魚にボウガンで矢を撃ち込みます。
その矢にはロープでポリタンクが繋がっていて、海底へ逃げようとする巨大魚をポリタンクの浮力で疲れさせる作戦です。
水面へ飛び出す巨大魚に対して、さらに巨大な首長竜・イナッシーが食いつきます!
呆然とする二人。
ヨーコが乗るボートに、巨大魚の頭だけが飛んできます。
巨大魚の頭を焼いて食べている二人。
ヨーコは夢の中で”お姉ちゃん”に言われたことをアイリに説明します。
イナッシーは、化石からDNAを取り出して人間が造ったとのこと。
当時、絶滅した生物を復活させるプロジェクトが行われていたと言います。
そのプロジェクトは極秘で行われていたものの、実験体が目撃され、イナッシーブームが起きたということらしい。
考察ポイント
なにやら不穏なプロジェクトが行われていたことが発覚した【いわき・猪苗代湖編】で気になったポイントを考察していきます。
壊れている橋
ヨーコたちのいる現在では、街にあるビルなどが壊れている様子はほぼないのですが、橋だけはよく壊れています。
内戦があった気配はないのに、橋だけピンポイントで壊れているのがかなり気になるところです。
今までは経年劣化などにより橋が崩壊した可能性もありましたが、今回は少し様子が違います。
今回の橋は、鉄道橋と、その鉄道橋と並行している車用の橋まで壊れていました。
まるで、山側からプラズマレーザー攻撃で鉄道橋を破壊しようとした際、その余波が車用の橋に当たったかのように見えます。
意図的に橋を壊す理由を考えた場合、大きく2つあると考えます。
- 武器弾薬や補給物資の運搬を止める戦術的な理由
- 人が移動できないようにするため
前者は戦争などでよく採られる作戦ですが、先ほども書いたように、当時の日本に内戦が起きていたような気配はありません。
とすると、後者の「人の移動を抑制する目的」が橋を壊す理由になってくると思います。
では、人の移動を抑制する意味とは?をさらに考えると、これまた2つの理由が挙がってきます。
- 港に人を集め、そこを横須賀港のように攻撃し一網打尽にするため
- ウイルスなどが広がらないように、人が特定の地域から出ないようにするため
横須賀港がクレーター化した謎の攻撃は、「シュワちゃん(ロボお父さん)」の回想だと、上空からのプラズマレーザー攻撃を受けたように見えます。
アイリが【海ほたる編】で大量のネズミに襲われた時、プラズマレーザーは大量のネズミに対しては効果が薄いと言っています。
そこを考えると、橋を壊して陸路での移動を制限し、港からの船での移動に絞り込ませることで、港に集まった人々をプラズマレーザーで一掃することができます。
もう一つの可能性としては「ウイルスなどが広がらないように」というのもあると考えられます。
たとえば、東京でウイルスパンデミックが発生し、人々が地方へと逃げようとする。
ですが、地方の人々からすれば「東京の人が来ればこっちもパンデミックになる!」と考え、東京から来る人を何とか止めようとするでしょう。
ウイルスが広がらないように橋を壊した可能性もあると思います。
自然発生的なパンデミックであれば、国が主導して自衛隊などが最終手段として橋を壊すでしょう。
あるいは、お姉ちゃんたちの所属するような「なんらかの組織」が事故でウイルスをばら撒いてしまったケースも考えられます。
その場合、組織はウイルスの発生源であることを隠蔽しつつ、パンデミックの拡大を防ぐために橋を壊したのかもしれません。
お姉ちゃんたちの組織は何をしていた?
「お姉ちゃんが関わっている組織」で考えると、 『イナッシーを作った組織』は『シェルターや地下研究所を作った組織』と同じ組織になります。
ということは、アイリを造ったのも同じ組織ということです。
化石のDNAから恐竜を復活させ、さらにはアイリのような超高性能AIロボットも造ることができる、とんでもない組織です。
そして、イナッシーを実際に復活させることに成功していたということは、他の恐竜も同じく復活させていた可能性があります。
海にいる巨大なサメやシャチも、この組織の研究結果の一つなのかもしれません。
さらに言えば、化石から生物を復活させられるほどの技術があるなら、生きている生物のDNAからクローンや新たな個体を創り出すことはもっと簡単でしょう。
今、地上にいる普通の動物たち、そして存在自体が謎のヨーコ。
これらの存在も、この組織によって作り出されたという可能性があるのではないでしょうか?
まとめ
というわけで、終末を迎えた当時の日本で起こっていたことの考察が捗る【いわき・猪苗代湖編】でした!
