『終末ツーリング』の考察ブログ、今回は【日光編】をお届けします。
終末化した日本でも、あの絶景は変わらぬ姿を残していました。
ヨーコとアイリの道のり
大洗から、日光の「いろは坂」を訪れた二人。
路上に放置された車や道路の陥没などを避けながら、愛車のセローで坂を登っていきます。
目的地は華厳の滝
「いろは坂」を登りきった二人は、この日の目的地である華厳の滝を目指します。
お姉ちゃんの『つーりんぐらむ』によると、2037年に訪問しているようです。
滝の轟音は聞こえるのですが、そこに行くまでの道を見つけられないヨーコたち。
「エレベーター乗り場」を発見するも、エレベーターの入口には「使用禁止」と書かれたバリケードがあり、利用することはできません。
そこで、二人は山道を歩いて下ることにします。
荒れた山道を転げ落ちるようにしながら下りた二人は、なんとか華厳の滝に辿り着きます。
そして、眼前に広がる光景の迫力に、ヨーコは涙を流すのでした。
中禅寺湖で釣り
中禅寺湖で釣りをするヨーコは、ルアーでヒメマスを釣り上げます。
その頃アイリは、焚き火で使う小枝を集めていました。
するとアイリは、どこからか「キーーーン」という謎の音を耳にします。
誰かに呼ばれているような気配を感じ、周囲を見回すアイリ。
上空では、謎の光が山の向こうへ消えていきました。
考察ポイント
ヨーコが華厳の滝の迫力に圧倒された【日光編】。
閑話休題的なエピソードのようにも見えますが、いくつか気になるポイントもあったので考察していきます!
エレベーターが使えない
今回は、華厳の滝へ向かうエレベーターが「使用禁止」と表示され、使えなくなっていました。
過去回を思い返すと、秋葉原のビル内でもエレベーターが故障中で使えない、と書かれていました。
当時の日本では…
- エレベーターが故障した。
- 故障したエレベーターを修理できなかった。
ということがわかります。
「使用禁止」や「故障中」といった注意書きが残されているということは、終末化する前の段階でエレベーターが使えなくなっていたことを示唆しています。
エレベーターが故障した原因はわかりません。
経年劣化による故障もありますし、なんらかのシステムエラーで日本中のエレベーターが一斉に使えなくなったという可能性もあります。
ただ、どちらの理由でも言えることは「その故障を直すことができなかった」ということです。
20階以上ある秋葉原のビルや、観光名所である華厳の滝のエレベーターが故障していたら、そこは真っ先に修理が行われるでしょう。
しかし、その修理が行われなかったというのは、よほどの理由があったと推測できます。
例えば、物理的な部品不足や技術者の喪失だけでなく、日本全土のインフラを制御するシステムが一斉にダウンした、という可能性も考えられないでしょうか。
特定の攻撃(EMP攻撃など)や、未知のウイルスの影響で、複雑な電子制御を必要とする機械だけが動かなくなった…
とすれば、秋葉原と日光のエレベーターが同じように故障していることにも説明がつきます。
ヒメマスが釣れる中禅寺湖
『中禅寺湖 ヒメマス』でGoogle検索すると、ヒメマスが激減しているという記事やウェブサイトがたくさんヒットします。
現実世界の中禅寺湖では、ヒメマスの個体数激減が問題になっているようです。
しかし、作中ではヨーコがルアーでヒメマスをあっさり釣り上げています。
霞ヶ浦の水質が改善されていたことといい、ヨーコたちがいる時代では、まるで「終末化前の問題」がことごとく解決しているかのようです。
人間がいなくなったからといって、自然環境がここまで改善することはありえるでしょうか?
霞ヶ浦と中禅寺湖。この2つの事例から、何者かによる人為的な働きかけによって「問題」が改善された可能性が考えられます。
自然環境が「改善」されているのに人類がいなくなった地球。
この矛盾が終末化を迎えた、なんらかの原因になっているかもしれません。
まとめ
というわけで、過去回と合わせて考えると「これって重要な伏線なのでは?」と思うポイントがあった【日光編】の考察でした!
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