最新鋭のCPUやグラフィックボードを揃えたはずなのに、画面を動かすたびにカクつくと不安になりますよね。特にパーツを新調した直後のトラブルは、どこに原因があるのか分からず困ってしまうものです。
チップセットドライバーとBIOSの再確認
マザーボードを交換した場合、OSが以前のパーツ情報を引きずっていたり、新しい基板に必要な チップセットドライバー が正しく当たっていなかったりすることがあります。チップセットドライバーとは、CPUと他のパーツの通信を制御する重要なソフトのことです。
まずは、マザーボードの公式サイトから最新のドライバーをダウンロードしてインストールし直してみてください。また、BIOS(バイオス) というマザーボードを制御する基盤システムのバージョンが古いと、最新の9800X3Dの性能をフルに発揮できない場合があるため、アップデートも検討しましょう。
マウスのポーリングレート設定の調整
PEAKやミメシスなどの負荷がかかる環境で、視点を動かした瞬間にfpsが落ちる場合、マウスの ポーリングレート が高すぎることが原因かもしれません。ポーリングレートとは「1秒間にマウスの情報をPCに送る回数」のことですが、これが4000Hzや8000Hzといった高設定になっていると、視点移動のたびにCPUに膨大な負荷がかかり、fpsドロップを引き起こすことがあります。
一度、マウスの設定ソフトから 1000Hz以下 に下げて、症状が改善するか確認してみてください。
電源プランと電圧安定性のチェック
マザーボードや電源ユニットによる 電圧の供給過多 や、温度上昇が気になります。Windowsの設定で「電源プラン」を「高パフォーマンス」にしているか確認するとともに、CPUの温度が異常に高くなっていないか監視ソフトでチェックしてください。
もし温度が高い場合は、CPUクーラーの取り付け状態や、マザーボードの設定(PBOなど)を見直す必要があります。9800X3D は非常に高性能ですが、その分適切な電力管理が安定動作の鍵となります。
システム不具合・仕様について
RTX 5070などの最新グラフィックボードを使用している場合、ドライバーがまだ完全に最適化されていない可能性も考えられます。また、マザーボード交換後にWindowsをクリーンインストール(初期化)していない場合、古いシステムファイルが干渉 して予期せぬ挙動をすることが多々あります。
もしドライバーの入れ直しで直らない場合は、一度OSのクリーンインストールを行い、真っさらな状態で動作を確認することをおすすめします。
まとめ
- マザーボードの公式サイトから最新のチップセットドライバーとBIOSを導入する
- マウスのポーリングレートを1000Hz以下に下げて視点移動時の負荷を減らす
- CPUの温度と電圧設定をチェックし、必要であればOSのクリーンインストールを検討する
ハイエンドな構成だからこそ、細かな設定一つで動作が大きく変わることがあります。一つずつ確認して、快適なゲーム環境を取り戻しましょう!