SNSや掲示板に書き込まれたコメントを分析し、なぜ最近話題になっているのかを検証しました。
ホロライブ初となる公式スマートフォン向けリズムゲーム『hololive Dreams(ホロライブドリームス)』の情報が解禁され、大きな注目を集めています。人気タイトルを手掛ける株式会社QualiArtsとの共同開発であることが発表されましたが、ゲームシステムへの既視感に加え、低迷する株価やメタバース事業「ホロアース」と絡めた経営判断の遅さを指摘する声も多く、期待と厳しい分析が入り混じった議論が展開されています。
【経緯・タイムライン】
- 情報の解禁と反応:公式SNSおよび配信番組にて『ホロライブドリームス』のプレイ映像と概要が公開され、基本プレイ無料のスマホ向けリズムゲームであることが判明しました。これを受け、夏色まつりがデビュー直後から社長に直訴していた夢が叶ったと投稿するなど、所属タレントからは歓喜の声が上がりました。一方でネット上では、開発会社やUIが既存のヒット作に酷似している点や、リリース時期の遅さが話題となり、株価への影響やホロアース事業との優先順位を巡る議論へと発展しています。
現在、議論の焦点となっている主なトピック
既存タイトルとの類似性と開発会社への評価
公開されたプレイ画面や、開発元が株式会社QualiArtsであるという情報から、システム面における既視感が強く指摘されています。特に『プロジェクトセカイ』などの既存ヒット作とUIや挙動が酷似しているとの声が多く、「ホロライブのガワを被せただけの二番煎じではないか」「独自性が薄い」という懸念が示されています。一方で、QualiArtsは『学園アイドルマスター』などのヒット作を手掛けている実績があるため、開発力自体は「SSR(当たり)を引いた」と高く評価する声もあり、クオリティへの信頼とオリジナリティへの不安が同時に存在しています。
掲示板等では、既存の音ゲーマー層はすでに『プロセカ』や『学マス』といったタイトルに定着しているため、そこからユーザーを引き剥がすのは困難ではないかという冷ややかな分析も見られます。単なる「キャラゲー」として消費されるのか、それとも本格的な音楽ゲームとして受け入れられるのか、多くのファンが慎重に見定めている様子です。また、一部では「ホロドリは今後の展開のための実験台ではないか」といった穿った見方も散見されますが、基本的にはIPの強さがどこまで通用するかが注目されています。
事業優先度の是非と「ホロアース」との対比
コンテンツの全盛期から時間が経過してからのリリースに対し、「遅すぎる」という批判的な意見が少なくありません。特に議論の的となっているのが、巨額の投資を行っているメタバース事業「ホロアース」との優先順位です。「収益化まで時間がかかるホロアースよりも先に、需要が明確な音ゲーを作って基盤を固めるべきだった」という指摘が相次いでおり、経営判断の順序が逆だったのではないかという厳しい見方がなされています。夏色まつりの投稿により構想自体は活動初期から存在していたことが示唆されたため、余計に「なぜ今まで実現しなかったのか」という疑問が強まっています。
コミュニティでは、タレントの夢が叶ったことを祝福しつつも、経営視点では「もっと早くリリースしていれば、現在の株価低迷も違った形になっていたかもしれない」という惜しむ声が聞かれます。ファンメイド作品が高品質で先行している現状もあり、公式が後追いで参入する形になったことへの「今更感」は否めないようです。確実な収益源の確保よりも、リスクの高い新規事業を優先してきた運営方針に対し、改めて疑問符が投げかけられるきっかけとなっています。
株価対策への期待と自社開発能力への不信感
今回の発表は、低迷するカバー株式会社の株価に対する「好材料」としても注目されています。ホロアースが先行投資フェーズで赤字要因と見られがちな中、実績ある外部企業と組んだソシャゲ事業は、手堅い収益確保の手段として投資家層からは一定の評価を得ているようです。掲示板にはPTS(私設取引システム)での反応を気にする声もあり、ホロアースなどの不採算部門を補填するための「現実的な一手」として捉えられています。
一方で、これは「自社単独ではヒット作を作れないことの裏返し」と受け取る向きもあります。ホロアースでは自社技術のアピールを続けていますが、勝負となる新作ゲームでは外部のQualiArtsに頼る形となったため、「結局、自社の開発力はどうなのか」という不信感を招いている側面も否定できません。「ホロアースで夢を追い、ホロドリで現実的な集金を行う」という構造に見透かされている部分があり、市場からの信頼を完全に回復できるかは未知数です。
まとめ
一連の議論を整理すると、掲示板等では主に以下の点が批判の核心となっているようです。
- 既存の人気リズムゲームとの類似性が強く、独自性や新鮮味が欠けているのではないかという懸念。
- リスクの高い「ホロアース」を優先し、確実な需要がある音ゲーを後回しにした経営判断への疑問。
- 株価対策としての期待の一方で、自社開発能力への評価や「今更感」に対する冷ややかな視線。
今回の発表は、タレントの長年の夢が結実したという感動的な側面を持つ一方で、経営戦略の遅れや市場競争の厳しさを改めて浮き彫りにしました。IPの強力な求心力が、システム面の既視感や経営への不満を払拭し、新たな収益の柱として定着できるかどうかが、今後の株価や事業評価を分ける重要な試金石となりそうです。