スト6(ストリートファイター6)のアップデート直後から、画面がカクついたりフレームレートが極端に低下する不具合が起きているようです。
スト6内で試せる設定変更とシェーダーの最適化
まずは、PC本体の深い部分を触らずに改善できるスト6ゲーム内の設定変更から試していきましょう。
特に効果が出やすいのが、以下の2つのポイントです。
1. 「入力遅延の軽減」機能をオフにする
スト6のゲーム内「OPTION」→「GRAPHIC」タブにある「入力遅延の軽減」という項目を、一度OFFに変更してみてください。
海外のスト6プレイヤー間でも、これだけで重い現象が一瞬で解消したという報告が多くあります。もしこれで改善した場合、後からONに戻しても快適な状態が維持されることもありますが、再びラグくなるようであればOFFのままスト6をプレイすることをおすすめします。
2. 起動時のシェーダーウォーミングを実行する
スト6の「OPTION」→「OTHER」タブ内にある「起動時のシェーダーウォーミング(映像処理の事前計算)」を行うに変更し、一度スト6を終了して再起動してください。
再起動時にシェーダーのコンパイル画面が完了するまで待つことで、スト6対戦中の描画モタつきが解消されることが多いです。
また、Steamからスト6の「ゲームファイルの整合性チェック」を行ったり、ゲーム自体を一度アンインストールして再インストールすることで、アップデート時に入り込んだ破損データが修復され、直るケースもあります。
グラフィックボードとWindows側のシステム調整
スト6側の設定で改善しない場合は、映像を出力するグラフィックボードや、Windows自体の設定に原因が隠れている可能性があります。
1. グラフィックドライバの更新と初期化
スト6の動作を安定させるため、NVIDIA製のグラフィックボードをお使いの場合、まずはNVIDIA App(またはGeForce Experience)からドライバを最新バージョンにアップデートしてください。その後、NVIDIAコントロールパネルを開き、右上などのメニューから設定を一度「初期設定に戻す」でリセットします。
さらに、設定内の「シェーダーキャッシュサイズ」という項目を無制限に変更して適用しましょう。
2. WindowsのUSB省電力設定をオフにする
スト6のプレイ中にコントローラーやアケコンなどを接続しているUSBポートの電源が、Windows側で勝手に省電力モードに切り替わってしまい、これが原因で通信エラーやプチフリ(一瞬のフリーズ)を引き起こすことがあります。
Windowsの「電源プランの編集」から「詳細な電源設定の変更」を開き、「USB設定」→「USBのセレクティブサスペンドの設定」を無効に変更してください。
3. Windowsのシステム修復(再インストール)
どうしてもスト6のカクカクが治らない場合、Windows 11の「設定」→「システム」→「回復」から、「今すぐ再インストール」を実行する手段もあります。
これはアプリやデータを保持したままシステム部分だけを綺麗にする機能ですが、数時間かかる場合があるため、時間に余裕があるときに試してみてください。
マザーボードのBIOSアップデートと仮想化設定の見直し
スト6プレイ中のCPU使用率が異常に高くなったり、あらゆる対処法を試しても劇的な改善が見られない場合、パソコンの根幹システムであるBIOS(バイオス)がボトルネックになっている可能性が非常に高いです。
マザーボードのメーカー公式サイトから最新のBIOSデータをダウンロードし、アップデートを行ってみてください。
古いBIOSのままでは、スト6のような最新のゲームやグラフィックボードの要求を正しく処理しきれず、結果的にフレームレートの大幅な低下を招くことがあります。
また、BIOSの設定画面内にある「仮想化支援機能(Intel VTやAMD-Vなど、バーチャルと付く項目)」のオン・オフを切り替えることで、長期間悩まされていたスト6プレイ中のCPU100%張り付き現象が嘘のように解消され、常時60fpsで安定するようになったというケースも多数報告されています。
なぜアップデート後にスト6が突然重くなるのか
これは、ゲームソフトとPCパーツを繋ぐ「システム上の仕様や連携ミス」が原因で発生する物理的な現象です。
スト6で大きなアップデート(新キャラクターの追加やシステムの調整など)が行われると、ゲーム内の3Dモデルやエフェクトを描画するための「シェーダー(映像の陰影や質感を計算するプログラム)」のデータが一度リセットされ、根本から再構築される仕様になっています。
この再構築がバックグラウンドでうまくいっていなかったり、中途半端に古いデータが残っていたりすると、試合中にリアルタイムで莫大な計算処理が行われてしまい、結果として「激しいカクつき」や「フレームレートの低下」を引き起こします。
また、スト6の「入力遅延の軽減」機能などは、1フレーム(約0.016秒)単位のシビアな処理をグラフィックボードに強制するシステムです。アップデートによってスト6側のプログラムが少しでも変更されると、NVIDIAドライバやマザーボードのBIOSといった「PC側の受け皿」との間にバージョン同士のミスマッチが生じます。
PCという精密機器は、スト6のソフト・Windows・ドライバ・BIOSという複数のシステムが完璧に噛み合って初めて正常に動作します。そのため、スト6側だけが最新版にアップデートされると、他のパーツとの連携にズレが生じてしまい、本来の性能が引き出せずに処理落ちが発生してしまうという構造なのです
。だからこそ、スト6内の設定を見直すだけでなく、ドライバやBIOSの更新で足並みを揃えてあげることが確実な解決に繋がります。
まとめ
- まずは手軽な対処法として、スト6内の「入力遅延の軽減OFF」と「起動時シェーダーウォーミングの実行」を試す。
- スト6の動作を安定させるため、グラフィックドライバの更新や、WindowsのUSB省電力設定を無効化する。
- それでもスト6が重い場合は、マザーボードのBIOSアップデートや仮想化設定の見直しが根本的な解決になる。