VALORANT起動後に「VAN 1067」というエラーコードが出てゲームが落ちてしまう現象について解説します。
TPMとセキュアブートの設定を有効にする
まずは、パソコンの「TPM」と「セキュアブート(Secure Boot)」というセキュリティ機能が有効になっているかを確認しましょう。
TPMとはハードウェアの安全性を守るモジュール機能のことで、特にWindows 11を使用している場合、これらの機能がオンになっていないとVALORANTを正常にプレイできません。
パソコンの起動時に特定のキー(F2やDeleteキーなど)を押してBIOSやUEFIと呼ばれる設定画面を開き、セキュリティやブートの項目からTPM(IntelならPTT、AMDならfTPMと表記されることもあります)とセキュアブートを「Enabled(有効)」に変更して保存してください。
BIOSの更新とWindowsシステムファイルの修復
マザーボードに組み込まれているBIOSやUEFI(パソコンの基礎システム)のバージョンが古いと、TPMやセキュアブートをオンにしても機能が正しく動作しないことがあります。
お使いのパソコンメーカーの公式サイトから最新のファームウェアをダウンロードしてアップデートを試してみてください。
また、Windowsのシステムファイルが破損していることでゲームに必要なサービスが動いていない可能性もあります。Windowsのアップデートを最新の状態にするのも効果的です。
ネットワーク通信とセキュリティソフトの除外設定
システム設定に問題がなくても、通信環境が原因でエラーが出ることがあります。VALORANTは常にゲームサーバーと通信を行っているため、ネットワーク接続が不安定だと通信がうまくいかず、エラーとして処理されてしまいます。
また、パソコンに入っているアンチウイルスソフトやWindowsのファイアウォールが、VALORANTの通信を危険なものと誤認してブロックしているケースも少なくありません。
セキュリティソフトの設定画面から、VALORANT関連のプログラムを例外(除外)リストに追加し、通信を許可するように設定してみてください。
VAN1067エラーが繰り返し発生するシステムの裏側
VALORANTが採用している「Vanguard(ヴァンガード)」という非常に強力なチート対策システムの仕様によるものです。
VALORANTは、すべてのプレイヤーが公平に戦える環境を守るため、不正ツール(チート)の動作をパソコンの最も深い部分(OSの根本)から常に監視しています。この監視システムを正しく機能させるために、Windows側の高度なセキュリティ機能である「TPM」と「セキュアブート」の力を借りる仕組みになっています。
つまり、これらの機能がオフになっていたり、システムが古くて連携できなかったりすると、Vanguardは「このパソコンは安全性を確認できないため、不正ツールが隠れているかもしれない」とシステム上で判断し、強制的にゲームを終了させてしまうのです。
再起動直後はしばらくプレイできた後に落ちてしまう現象も、ゲーム起動後の定期的なチェックのタイミングで通信がブロックされたり、セキュリティ状態の確認に失敗したりするために起こります。
複雑な仕組みで動いているためトラブルも起きやすいですが、これらはすべて「不正なプレイヤーを排除し、健全なゲーム環境を維持する」という物理的・構造的な限界に基づく仕様です。要求される環境を一つずつ整えれば、システム側が安全なパソコンであると認識し、二度と落とされることはなくなります。
まとめ
- エラーVAN1067は、チート対策システムとWindowsのセキュリティ機能が正しく連携できていないために発生する仕様です。
- TPMとセキュアブートの有効化、BIOSの更新、または通信を遮断しているセキュリティソフトの設定を見直すことで解決できます。
パソコンの深い設定を触るのは少し勇気がいるかもしれませんが、一つずつ順を追って確認すれば必ず解決できる問題です。