ヨーコたちが暮らしていた地下シェルター。
今回は、謎の多いこの地下シェルターについての考察です。
地下シェルターとは?
終末ツーリングに登場する地下シェルターは、ヨーコとアイリが数学や国語などの勉強、生きていくためのサバイバル知識などを学んでいた場所です。
ヨーコたちが寝ている居住区、教室のような勉強ルーム、体育館のような大きなエリアもあり、かなり広いです。
敷地はかなり広いですが、住んでいるのはヨーコとアイリの2人だけです。
水道も完備されており、トイレも設置されています。
食事は毎食自動で提供されますが、一般的な食事ではなく、味気ない健康食のようなものしか出てきません。
農業実習として地下で野菜を栽培していて、それが食事になっていると思われます。
ちなみに家畜はいませんが、地上で野生動物を捕まえて解体する方法は、VR実習で習得しています。
地下シェルターではスマホの電波が入ります。
何を学んだ?
座学では基本的な国語や数学、歴史などを学んでいました。
実習では農業やVR畜産、バイクの修理をやっていたようです。
座学の講師は「お姉ちゃん」が担当し、実習の方はAIロボットが担当していた模様。
お姉ちゃんはモニター越しにしか出てこないですが、モニターには「オンライン」と表示されているので、どこか外部にお姉ちゃんは存在するようです。
地上から人類がいなくなった原因については教えられていないようです。
一方で、宇宙開発が行われていたことや、海洋生物が巨大化していることは歴史の授業などで学んでいます。
誰が作った?
地下シェルターを作った組織について、作中で明確な言及はありません。
お姉ちゃんがどの組織にいたのかも、少し示唆されている程度です。
組織として可能性があるものとしては、以下のものが考えられます。
- 国(自衛隊)
- 自衛軍
- お姉ちゃんが所属していた組織
まず考えられるのは、国(自衛隊)です。
国民が避難するための地下シェルターを国が作っていた、と考えれば最も自然な候補と言えるでしょう。
また、地下シェルターで実習部屋へ行く際に網膜スキャンで本人認証をしていましたが、この網膜スキャンは箱根で放棄されていた機動戦闘車にも搭載されていました。
同じ網膜スキャン技術を使っているとすると、地下シェルターを作ったのは自衛隊、つまり国であるという結論になります。
草津で出会った「エイト」を作り出した組織は『自衛軍』です。
これが自衛隊と同じ組織なのかは謎ですが、自衛軍が暗殺兵器を作っていたことを考えると、かなり危険な組織とも言えます。
ですが、見た目がほぼ人間のロボットを作れるほどの技術力を持つ組織なら、地下シェルターを建設することも可能でしょう。
エイトとアイリが「友達」の意味を一緒に悩むシーンで、エイトがアイリと同じ言葉のデータベースを使っていることが判明します。
このことから、エイトとアイリを作った組織は同じであり、アイリが住んでいた地下シェルターも自衛軍が作った、ということになります。
ヨーコの「夢」の中で、お姉ちゃんが何らかの組織に所属し、様々な研究をしていたことが示唆されています。
猪苗代湖のイッシーを恐竜の化石から復活させる、といったことまでしていました。
そんなお姉ちゃんが地下シェルターで2人を教育していたということは、お姉ちゃんの所属組織が地下シェルターを作ったと考えるのが自然です。
こうやって考えていくと、「自衛軍=自衛隊=お姉ちゃんのいる組織」ということになる気が…。
つくばのシェルターはなに?
ヨーコとアイリは「アイリのメンテナンス」をするため、つくばの地下シェルターへ向かいます。
つくばのシェルターは電話ボックスからエレベーターで入る仕組みになっており、電話の音声認識で本人確認が行われました。
シェルター内は、ヨーコたちが住んでいたシェルターの『実習室(体育館)』と同じ白い空間でしたが、人が住んでいるような様子はありません。さらに、スマホの電波も通じるようになっていました。
壁にはドアが隠されており、アイリは「A-46」、ヨーコは「Y-21」と書かれた部屋に入ることになります。
このことから、最初のシェルターとつくばのシェルターは同じ組織が作ったと見て間違いないでしょう。
そして、部屋番号からは、ヨーコとアイリをサポート(あるいは研究)するための施設という可能性がうかがえます。
日本中にシェルターはある?
作中で登場したシェルターは、ヨーコたちが住んでいた【最初のシェルター】と、アイリのメンテナンスで訪れた【つくばのシェルター】の2箇所です。
このどちらも、入口が隠されており、簡単には見つけられません。
最初のシェルターは田舎の小学校らしき建物の中に、つくばのシェルターは電話ボックスに入り口があります。
ということは、簡単には見つからないだけで、他にもシェルターが作られている可能性は高いです。
さらに言えば、シェルターを隠さなければいけない事情があったとも考えられます。
もし敵対組織のような存在から隠れる必要があったとすれば、拠点を各地に作り、リスクを分散させる戦略を取っていたのかもしれません。