『終末ツーリング』の考察ブログ、今回は【会津・長岡編】をお届けします。
終末前の人達の「思い」や「願い」が伝わってくる、胸が熱くなるシーンがたくさん登場します。
ヨーコとアイリの道のり
猪苗代湖を出発した二人は「道の駅・あいづ」で一泊、最終的には長岡駅を目指します。
新潟へ向かう道中は高速道路を利用しています。
道の駅あいづ
道の駅あいづにやってきた二人。
お土産コーナーには、乾パンやキャンディなどの食料品が残されています。
スタンプラリーのスタンプも設置されていました。
駐車場には車が大量に放置されたままです。
一台のキャンピングカーを見つけたヨーコは車内を調べます。
車内を物色していると、運転席の下にある発煙筒を発見します。
まるで花火のようでテンションが上がった二人は、他の車からも発煙筒を探し出し、合計で50本以上を集めます。
ここでヨーコは、「つーりんぐらむ」でお姉ちゃんが投稿していた長岡の花火大会のことを思い出します。
そして、花火の町・長岡へ向かうことに決めました。
長岡でお酒
セローで高速道路を走る二人、周囲には田んぼが広がっています。
ヨーコが「おいしいご飯が食べ放題!?」と胸を躍らせますが、アイリは「誰も手入れしていない田んぼじゃ、おいしいお米は出来ないよ」と冷静に意見します。
長岡駅に到着し、さっそく駅ビルの中を散策するヨーコ。
真空パックのお米と日本酒を発見します。
今までもお酒は見つけていたものの、飲んだことはなかったヨーコは、思い切って日本酒を飲んでみることにしました。
泥酔し日本酒の瓶を抱えながら寝ているヨーコの元へアイリがやってきて、ヨーコを起こします。
アイリはヨーコのダル絡みをスルーし、花火を運んでいたトラックを見つけたことを報告します。
長岡の花火大会の「夢」を見ているヨーコ。
目覚めるともう昼前、どうやら泥酔してこの時間まで寝ていたらしい。
アイリがスマホで撮影した泥酔時の映像を見せられたヨーコは、二度とお酒は飲まないことを誓うのでした。
花火大会
昨日、アイリが見つけた花火を運んでいたトラックを調べてみることにします。
中には大量の打ち上げ花火の玉と、「長岡の空に花火を取り戻す、絶対に諦めない」という花火師が書いたメモがありました。
トラックにあった法被を着て気合を入れたヨーコとアイリは、二人だけで花火大会を開催することにします。
「長岡花火ミュージアム」で花火の打ち上げ方法などを勉強した二人は、長岡駅前に打ち上げ場を設営することにしました。
ヨーコは打ち上げの筒を設置し、アイリは点火用の配線システムを用意します。
打ち上げの準備ができ、二人は夏祭り気分ということで浴衣に着替え、わたあめを作って食べました。
夜になり、花火を打ち上げようとしますが、点火スイッチを押しても花火は打ち上がりません。
「何年も置きっぱなしで花火が湿気ていたんだろう」と考え、打ち上げ花火は諦めようとした時、打ち上げ用の筒から煙が上がります。
しかし、花火はなかなか打ち上がりません。
「頑張れ…!」とヨーコが心の中で思うと、それに応えるように1発の花火が打ち上がります。
大きな花火に二人が見惚れていると、空から轟音が聞こえてきます。
その数秒後、一機の戦闘機が二人の真上を飛び去っていきました。
人間との出会い
上空を飛んでいる戦闘機を確認したヨーコは「無人機かな?」とアイリに聞き、アイリは「たぶん乗ってるよ、誰か」と答えます。
先程打ち上げた花火を目印に来たのでは?と予想した二人は、発煙筒で自分たちの居場所を戦闘機に知らせる作戦を取ることにします。
戦闘機からも見えやすい「大手大橋」に来た二人は、そこでありったけの発煙筒を使い、自分たちの居場所をアピールします。
近づいてきた戦闘機は橋の周囲を旋回しながら、ライトを使いモールス信号を送ってきているようです。
アイリが「私はクレア」というモールス信号を読み取ります。続けて「私は宇宙飛行士…」と送られてきます。
アイリはスマホのライトを使い、モールス信号を戦闘機に送り返し、会話を試みます。
そして「私たちはヨーコとアイリ」と挨拶を送ることに成功します。
しかし、戦闘機の燃料が残り少ないため、クレアは引き返さなければいけない模様です。
するとクレアから「三沢基地に戻る、基地で待ってる」とメッセージが送られてきます。
そして最後に「良い旅を、花火キレイだった」とモールス信号を送り、クレアは飛び去っていきました。
花火が巡り合わせてくれた運命に感動するヨーコとアイリ。
旅の目的地を「三沢基地」に設定するとともに、人がたくさんいる可能性に胸を躍らせます。
考察ポイント
突如として現れた戦闘機には人が乗っていた!というわけで【会津・長岡編】で気になったポイントを考察していきます。
車はなぜ放置されているのか?
「なぜ車が放置されているのか?」という疑問について今まで詳しく書いてきませんでしたが、ここでしっかり考察していきたいと思います。
というのも、車が放置されている件について、「道の駅あいづ」で重要な情報が出てくるからです。
「道の駅あいづ」のトイレに、このような落書きがされていました。
「車動かねー」
「歩いて帰る…」
この落書きから読み取れることは非常に多いです。
まず、人間に健康被害(肉体的な被害)は出ていないということ。
もしウイルスや毒ガス兵器であれば、落書きをする余裕もなく倒れているはずです。
次に、パニックによる暴走ではないということ。
日本が他国に攻められたり、ゾンビパニックのような状態であれば、車を乗り捨てて逃げ惑うはずです。
しかし、ドライバーは「車が動かないから、仕方なく歩いて家に帰ろう」としています。
そこから導き出される結論は、「人間は無事で、機械だけが動かなくなる現象」が起きた可能性が高いということです。
具体的に言えば、EMP(電磁パルス)攻撃、もしくは太陽フレアの影響です。
現代の車はコンピューターの塊です。
強力な電磁波によって電子回路が焼き切られれば、ただの鉄の箱になってしまいます。
そう考えると、秋葉原のビルや華厳の滝でエレベーターが故障していたのも、車が動かなくなったのと同じタイミングだったのではないでしょうか。
道の駅の駐車場には、オープンカーがトップを開けたまま放置され、車内から草が生えている描写もありました。
これも「閉めたくても電子制御が死んで閉められなかった」と考えれば辻褄が合います。
お土産コーナーに食料が残されていたことからも、略奪が起きるようなパニックは起きず、「ある日突然、すべての機械が静かに動かなくなった」というのが、この世界の終末の始まりだったのかもしれません。
箱根の機動戦闘車も同じ理由で動かなくなっていた?
箱根にあった機動戦闘車と補給物資トラックも、道路にある車たちと同じタイミングで動かなくなったと考えるべきでしょう。
しかし、そうなると「車が動かなくなった=機械が動かなくなった」という説に矛盾が生じてきます。
なぜかというと、箱根の機動戦闘車の中では操縦士がミイラ化死体になっていたからです。
ただ車が動かなくなっただけなら、操縦士は外へ脱出できたはずです。
しかし、操縦席に座ったままミイラ化死体になっていました。
機動戦闘車にヨーコが入った時「侵入者を排除セヨ」という音声が流れ、機動戦闘車のセキュリティがヨーコを何らかの方法で排除しようとしていました。
もし、当時の操縦士に対してもこのセキュリティが誤作動を起こしたのだとしたら……?
操縦士が座ったまま死んでいた理由にも説明がつきます
つまり、「機械が動かなくなった」のではなく、「機械を誤作動(暴走)させるようなことが起きた」と考えるべきなのかもしれません。
まとめ
というわけで、動かなくなった車について一気に考察してみました!
戦闘機の方については後々、全てわかってきます…!
