【終末ツーリング考察】道路に止まっている車が多すぎない?戦車が動かなくなっていたのはなぜだ?【ネタバレ】

 

『終末ツーリング』では、街から街へ移動する道中で、道路の様子が描かれます。

その道路に、なぜ多数の車が放置されているのか。不思議に思ったことはありませんか?

当時の人達が終末を迎える世界で車に乗ってどこ行こうとしていたのかが不思議です!

 

 

当時の日本は車を運転できる状況だった?

ひかわ
終末を迎えつつあった当時の日本は、食料不足や放射線などで大変な状況だった可能性が高いよね。政府から緊急事態宣言も出されていたし、普通に車を運転できるような状況ではなかったんじゃないかな?

 

今回、道路に放置された多数の車を見て不思議に思ったのは、まさにその点です。

世界が終末に向かっている状況下では、自由に車で移動できる状態ではなかったはずです。

 

作中の描写を見ると、箱根で発見された自衛隊のものと思われる車両には救援物資らしき食料が積まれ、機動戦闘車(戦車)は大気中の放射線量に関する防災無線を流していました。

北関東の施設には「緊急事態宣言により閉館します」という看板が立てられています。

さらに、東京の街では【警備犬ドローン】と呼ばれる四足歩行ロボットが巡回しており、人々が気軽に出歩ける雰囲気ではありませんでした。

 

それにもかかわらず、東京の道路はまるで大渋滞が起きたかのように車で埋め尽くされています。

北関東から東北にかけての道路でも、路肩に多くの車が停められており、人々が車で外出していた様子がうかがえます。

 

 

時系列はどうなっている?

ひかわ
道路に車が止められたのは比較的初期の頃で、本当に状況が悪化した後期には、もう誰も外出できなかったんじゃない?

 

仮に、緊急事態宣言が出される前の、まだ比較的平穏だった時期に車が放置されたとしましょう。

そうなると、「人々は何を目的に、このような場所に車を止めたのか?」という新たな疑問が生まれます。

 

車が放置されているのは、周囲に何もない田んぼ道や橋の上などです。

そのような場所に、何十台もの車が列をなして止まっているのは不自然です。

 

 

ひかわ
横須賀港の爆発のような攻撃があって、慌てて車から降りて逃げたとか?

 

しかし、放置されている車に破損や、爆風に巻き込まれたような形跡は見られません。

たまに玉突き事故を起こしている箇所がある程度で、ほとんどの車は、まるで運転手が突然姿を消してしまったかのような状態で残されています。

 

 

渋滞中に車が動かなくなった?

ひかわ
関東あたりでは、渋滞の真っ最中に車が動かなくなったように見えるよね。ヨーコたちも車を避けながら進むのが大変そうだったし。

 

ここで考えられる可能性の一つが、「走行中の車が、一斉に動かなくなった」という説です。

日本中の車が、走っている途中で突如エンジンが停止してしまった、ということです。

 

ただ単に車が動かなくなったため、やむを得ず放置するしかなかった。

そう考えると、作中で描かれる道路の光景にも納得がいきます。

 

 

道の駅に「車動かねー」という落書き

渋滞中の車だけではありません。会津若松の道の駅にも、多くの車が止められています。

さらに、その道の駅のトイレの壁には、「車動かねー」「歩いて帰る」という生々しい落書きが残されていました。

 

 

ひかわ
そういえば、箱根にあった機動戦闘車(戦車)も動かなくなって止まってた!

 

自衛隊のものと思われる機動戦闘車も機能を停止しており、その車両に守られるように物資を運んでいたトラックは、斜面に転落していました。

トラックもまた制御不能に陥り、止まることができずに落下してしまったのでしょう。

日本中、あるいは世界中の車が一斉に動かなくなった可能性が、ますます高まってきました。

 

 

車だけではなく機械がおかしくなった?

ひかわ
箱根の機動戦闘車を運転していた隊員らしき人は、車内でミイラ化していたよね。なぜ運転手は車から脱出せずに、車内で亡くなってしまったんだろう?

 

もし「車が動かなくなっただけ」であれば、機動戦闘車の運転手は車外に出て基地へ戻ることができたはずです。

しかし、運転手は車内で亡くなり、そのままになっていました。

機動戦闘車の外観に、攻撃を受けたような損傷は見当たりません。

 

となると、「車が動かなくなった」だけでなく、「機械が誤作動を引き起こした」という可能性が考えられます。

 

ヨーコが機動戦闘車の内部に入った際、システムはヨーコを敵と認識し、何らかの迎撃システムを作動させようとしました。

ヨーコはコードを切断してそれを阻止しましたが、もしこのシステムが誤作動を起こしていたとしたら、運転手が座席に座ったまま亡くなっていたことにも説明がつきます

 

 

この事件で日本は完全にパニック状態?

ひかわ
物資を運んでいた機動戦闘車の運転手が亡くなったのに、そのまま放置されているってことは、遺体を回収する仲間や救助隊すら来られなかったってことだよね。

 

補給物資を運ぶ任務中の隊員が帰還しなければ、仲間が捜索や救助に向かうはずです。

しかし、運転手の遺体は回収されることなく、ミイラ化するまで放置されていました。

これは、遺体を収容することすらできないほど、当時の日本が深刻なパニック状態に陥っていたことの証左と言えるでしょう。

 

 

なぜ機械が動かなくなった?

ひかわ
車だけではなくいろいろな機械が動かなくなった、もしくは誤作動を起こしたと考えられるね。

 

日本中の機械が一斉に異常をきたす。

このような現象を引き起こすものとして、まず思い浮かぶのが【太陽フレア】です。

現実世界でも太陽フレアはたびたび話題になり、実際に通信障害などの不具合を引き起こしています。

 

作中でも、宇宙飛行士のクレアが宇宙船内で大規模な太陽フレアによる磁気嵐を経験し、その際に地球から光が消えていくのを目撃しています。

この太陽フレアの発生と同時に、日本中の車が停止した可能性は非常に高いです。

 

しかし、当事者であるクレアたち宇宙飛行士は「いくら太陽フレアがあったからといって、こんなことになるか?」と疑問を呈しています。

真相を究明する手段がなかったため原因の特定には至りませんでしたが、単純な自然現象としての太陽フレアではない、という説が濃厚です。

 

そうなると、太陽フレアに似た特性を持つ、人為的な兵器が使われたという説も浮上してきます。