【横浜・横須賀編】の考察ブログです!
アニメ第2話でも放送されたということで、アニメ版とも合わせて考察していきます。
今回は、世界が終末化した原因を考える上で重要な手がかりとなる「シュワちゃん(ロボお父さん)」との出会いが描かれます。
そして、ちょっとシリアスな展開です…。
ヨーコたちの道順
今回は、箱根からベイブリッジを経由し、横須賀港までの道順となります。
横浜ベイブリッジ到着時にヨーコが「(海が)変な匂いする」と言っているので、海初体験の模様。
※アニメ版では水没した鎌倉を見て「初めて海を見た」と言っています。
ということは、箱根から横浜まではもっと内陸を通ってきたと思われます。
さらに言えば、「シェルター」から箱根までも内陸を通ってきたことになります。
シェルター内の記憶
シェルターの中にて、スマホアプリの「つーりんぐらむ」で、お姉ちゃんが旅したときの画像を見ているヨーコとアイリ。
お姉ちゃんは太陽の塔や姫路城を訪問していた模様です。
外の世界に出たいヨーコだが、モニター越しのお姉ちゃんは「でも今、外は危険」だと言い、シェルターから出られないことを告げます。
海面上昇により水没している鎌倉【アニメ版】
鎌倉の大仏は現存していますが、その周囲まで海面が上昇しています。
また、第1話で”気になった”富士山からは噴煙のようなものが上がっているのがわかります。
横浜も水没している
横浜も絶賛水没中。ランドマークタワー周辺の観光名所たちも海の中にあります。
このあたりの道路にも車が大量に放置されていますが、ここでは路肩に寄せられるように停められています。
まるで緊急車両などを通すために端っこに寄せられたような…。
ベイブリッジは「途中がなんらかの兵器に破壊されたかのように」途切れています。
お姉ちゃんは「みなとみらい」に訪問した様子をつーりんぐらむにアップしていました。
しかし、そのみなとみらいも水没していたため、ヨーコは「お墓みたい」としょんぼり。
海釣りをするヨーコ
ベイブリッジの上から釣りをすることにしたヨーコ。川でも釣りをしたが釣れなかったらしい。
投げ込んだルアーで釣れた魚に、超巨大サメが食いつく!
現在の世界では、とんでもなくデカい超巨大魚が生息しているらしい。
アイリがシュワちゃんを発見!
アイリがベイブリッジ周辺で、上半身だけの電池切れになっていたロボット(シュワちゃん)を見つける。
このシュワちゃんは、もともとは生身の人間でしたが大怪我の末にサイボーグ化されたようです。
アイリのデータベースによれば『H社製の軍用モデル、P-045型』とのこと。
ヨーコたちにとっては初めて出会った「人間」である。
シュワちゃんの記憶
記憶喪失状態だったシュワちゃんだったが、バックアップメモリーの再起動により記憶が蘇る。
シュワちゃんには家族がいた。横須賀港で働いていた軍人(自衛隊?)。
シュワちゃんは大怪我をしたが、サイボーグ化によって一命を取り留めたらしい。
家族との思い出が蘇るシュワちゃん…。
クレーター化した横須賀港
横浜ベイブリッジから、シュワちゃんの思い出の地である横須賀港へ向かう3人。
道中、潜水艦が打ち上げられていて道を塞いでしまっています。
- 現在の横須賀港には巨大なクレーターが出来ている。
クレーターを静かに眺める3人。
海では、釣りの時に現れた巨大サメをさらに大きなシャチが食べています。
アイリのデータベースだと、環境の変化で海洋生物が巨大化しているとのこと。
シュワちゃんは「俺がいた頃から随分と時が流れたんだな…」と巨大シャチを見て時間の経過を実感します。
ヨーコに「一緒に旅しようよ!」と誘われるが、シュワちゃんは横須賀港に残ることに。
ここでさらに蘇るシュワちゃんの記憶…。本名は鈴木一郎。
シュワちゃんの記憶では、このクレーターは「なんらかの理由で」避難しようとしていた人々もろとも、謎の爆発によってできたようです。
これらの記憶を思い出したシュワちゃんは、家族のことを思いながらバッテリーが切れ、海へと沈んでいく・・・。
考察ポイント
ここからは、【横浜・横須賀編】で気になったポイントを考察していきます!
横須賀港では何が起きた?原作とアニメの違い
このシーンは原作漫画でも特に印象的で、シュワちゃん(ロボ父さん)の記憶を通して、終末前の日本で何が起きたのかを知る重要な手がかりとなります。
横須賀港が炎上し、避難しようとしていたところに「致命的な爆発」が起きます。
「まだ家族が!」とシュワちゃんは言いますが、その直後に爆風で吹き飛ばされ、横須賀にいた家族は…。
原作漫画では「上空から閃光のような攻撃があり、クレーターができた」ように描かれています。
- アニメ版では「なんらかの巨大爆発が起きた」という描き方がされていました。
ここでわかることは「巨大クレーターが出来るほどの爆発があった」ということです。
ここに出来ているクレーターは真円を描いていることから、隕石が斜めから衝突したのではなく、上空や宇宙という真上からの攻撃、もしくは海中で爆発が起きたものと推測できます。
日本では避難が行われていた?
アニメ版ではよくわかりませんでしたが、原作漫画では「民間人の収容が途中で…」というセリフがあることから、なんらかの避難が行われていたことがわかります。
横須賀港から船で避難をしようとしていたときに、横須賀港で謎の炎上が発生し、さらに巨大爆発が起きたということです。
ここで注目したいのが、なぜ避難方法が「船」だったのか、という点です。
例えば海面上昇が原因なら、より安全な内陸へ陸路で避難するはず。
なぜ彼らは危険を冒してまで、港から船で脱出しようとしたのでしょうか?
その答えのヒントは、あの壊れた横浜ベイブリッジにあるのかもしれません。
横浜ベイブリッジが途中で壊れてしまっていました。
橋桁部分が「上から押し付けられたように下方向へ曲がっている」ので、上からの圧力がかかったと思われます。
横須賀港の爆発が「上空からの攻撃」だった場合、ベイブリッジも同じように上からの攻撃があったのでしょう。
ベイブリッジが壊れたのが、横須賀港への攻撃より前だった場合、「陸路での避難を断念」する理由にもなったはずです。
橋を通って避難したらまた攻撃されるかもしれない!ならば船で避難しよう!と。
軍用ロボットの技術力
おそらく自衛隊所属?と思われるシュワちゃんは大怪我によりサイボーグ化しています。
しかし、よく考えると、技術の最先端を行くはずの自衛隊(軍人)が中途半端なサイボーグ化で終わっているのも不思議な話です。
なぜなら、アイリという見た目がほぼ人間と同じ、とんでもない技術力のロボットが存在するからです。
シュワちゃん(サイボーグ)とアイリ(自律型アンドロイド)の間には、埋めがたい技術力の差が見て取れます。
横須賀が壊滅するほどの大事件の後、アイリのような超高性能アンドロイドを開発するだけの時間が、当時の日本にあったのでしょうか?
まとめ
というわけで、胸が締め付けられる思いがする横須賀編!
漫画版でもグッとくるものがありましたが、アニメで「声」を聞きながら見ると余計に悲しい気持ちになりますね・・・。
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