ついに、終末ツーリングのアニメ第1話が放送されました!
漫画のイメージとは違い、想像以上に「今の日本」が野生化していましたね。
というわけで、漫画にどっぷりとハマって考察ブログを書いてきた私が、【箱根編】を原作漫画とアニメ、両方の視点を交えて考察していきます!
ヨーコたちの現在地
ヨーコとアイリの二人は、箱根の『アネスト岩田スカイラウンジ』にいます。
最終的に、芦ノ湖畔にある温泉に入ることになります。
【アニメ版】「お姉ちゃんの記憶?」と思われるシーン
アニメ版では、女性がガソリンスタンドでバイクに給油するシーンから始まりました。
「今の日本」ではなく「終末前の日本」です。
このガソリンスタンドでは、バイオガソリンが売られています。
普通のガソリンの値段が450円とかなり高いので、バイオガソリンを使っている人が多いと思われます。
自然いっぱいの今の箱根
ヨーコは建物内を、アイリは周辺を散策することにします。
建物内には野生動物がいて、床を突き破るように大きな木も生えています。
「当時」のテーブルや看板は残っており、生活感と野生が共存している不思議な光景です。
ヨーコが扉を開けると、缶詰や缶ビールがゴロゴロと溢れ出てきました。
壁には「203?年」開催の箱根駅伝のポスターが貼られています。
ソフトクリームは400円で売られていたようです。
補給物資と機動戦闘車
周辺を見ていたアイリが、崖下に落ちているトラックを発見します。
トラックの中には大量の補給物資(缶詰など)があり、二人は美味しそうにそれを食べます。
ここで『つーりんぐらむ』を使い、お姉ちゃんが当時この箱根に来ていたことを確認し、同じ場所から富士山を眺めます。
アイリが機動戦闘車の機械がまだ「生きている」ことに気づきます。
ヨーコがカメラをペシペシ叩くとエンジンがかかり、「コチラは防災箱根…」とアナウンスが流れ出します。
アイリが「寝ぼけてる」と判断した機動戦闘車は、降水確率や放射線量のアナウンスを続けながら、いきなりヨーコたちを砲撃してきました。
砲撃をギリギリで避けた二人でしたが、機動戦闘車は走って追いかけてきます。
大ピンチになる二人ですが、アイリが「アイリが止める」と言い、右腕からプラズマレーザーを発射!
機動戦闘車のタイヤに攻撃が当たり、その結果、そこで機動戦闘車は動かなくなり二人は助かりました。
動かなくなった機動戦闘車の中を確認するヨーコ。
機動戦闘車の内部には戦闘プログラムがあり、侵入してきたヨーコを「侵入者」と判断し排除しようとします。
ヨーコは機械から出ているコードをナイフで切断し、難を逃れます。
車内には操縦士のミイラ化した死体がありました。
ヨーコはドアに花をお供えし、その場を立ち去ります。
芦ノ湖で温泉
二人は、芦ノ湖で温泉に入ることにしました。
芦ノ湖の観光名物である「海賊船」が打ち上げられています。
温泉宿のお湯はまだ使えるようで、二人はそこで温泉に入ります。
次の目的地を「つーりんぐらむ」でお姉ちゃんが訪れていた、横浜みなとみらいに設定します。
考察ポイント
ここからは【箱根編】で気になるポイントを考察していきます!
「アニメ版」と「原作漫画」の違いも合わせて紹介していきます。
【アニメ版】噴火の跡がある富士山
漫画版ではよくわからなかった富士山の様子でしたが、アニメ版では噴火の跡のようにはっきりと描かれています。
漫画版では「雲の影か?」くらいにしか描かれていませんでした。
そして気になってくるのが「本当に噴火したのか?」という点。
アニメ版の富士山を見ると、とんでもない噴火が起こったと予想されます。
ですが、箱根は火山灰が降り注いだ雰囲気もなく、噴火の被害が見当たりません。
富士山が抉れたのは噴火が原因なのか?それとも人為的な爆発などによるものが原因なのか?
アニメ版と漫画版の「違い」としては、第1話で一番大きなポイントです。
今後のアニメも、背景にある景色の違いに注目していきたいですね!
お店は2040年時点で閉店していた?
店内の床から大きな木が生えていたことから、このお店が使われなくなってから何十年も経っていることがわかります。
飲食メニューの値段は1000円前後、観光地の飲食店としては普通、むしろ良心的とも言える値段です。
そして、壁に貼られていた箱根駅伝のポスターから、2040年代にはもうこのお店は営業されなくなっていた、と考えられます。
もしも2040年代も営業していたのであれば、2030年代の古いポスターは剥がされていたはずです。
2030年~2040年の間に、観光名所のお店が営業できなくなるようなことが日本で起きたのでしょう。
機動戦闘車と補給物資
当時の日本、いや、少なくとも当時の箱根では補給物資が必要な状態であったと思われます。
スカイラウンジのロッカーのような扉を開けたときに缶詰がゴロゴロと出てきたことからも、補給物資が実際に食べられていたことは確かでしょう。
また、機動戦闘車の無線アナウンスも気になるところです。
わざわざ「天気や放射線量」を音声でアナウンスしなければいけないほど、国民に情報が伝わらない(インフラが崩壊した)状況だったのでしょうか?
災害が原因でトラックが補給物資を運んでいたのであれば理解できます。
しかし、その補給物資トラックと一緒に、砲撃が可能な機動戦闘車が走っていたことが気になります。
これでは、災害ではなく「戦争」が起きているように見えます。
実際、機動戦闘車の屋根にはAIカメラがついており、敵対勢力には攻撃を仕掛けるようにプログラミングされていたようにも見えます。
車内に入ったヨーコを「侵入者」と判断したことからも、なんらかの「敵対勢力」を想定していたと推測できます。
ここまでの考察を合わせていくと、箱根にはなんらかの敵対勢力がいて、満足に食料を食べられない市民のために補給物資を運んでいたとしか思えません。
さらに、当時の日本(箱根)がどれだけ緊急事態だったのかは、機動戦闘車の車内の様子でわかります。
機動戦闘車を操縦していた自衛隊(?)の運転手が死んでいたのに、回収されずにそのままミイラ化してるんです。
いくら自然災害等で混乱していても、さすがに自衛隊(軍)の車両が基地に帰ってこなかったら回収されるでしょう。
しかし、機動戦闘車もトラックも回収されず、さらには運転手の死体も回収されていない。
これはよほどのことが当時の日本(箱根)で起こっていたことの証明となります。
アイリのプラズマレーザー光線
アイリの見た目は完全に人間ですが、このレーザーを発射できることからロボットであることが確定です。
プラズマレーザーは一直線に進んでいき、拡散はしません。
また、レーザーを放った後はエネルギーを大量に消費した影響で「お腹が空く」ようです。
「ヨーコの記憶」にお姉ちゃんが出てくる
漫画版では、ここの夢に「謎のお姉ちゃん」は出てきません。
ですが、アニメ版ではいきなりお姉ちゃんが記憶の中に出てきます!
冒頭のガソリンスタンドのシーンもそうですが、序盤からバンバンお姉ちゃんが出てきます!
第1話の終盤にもお姉ちゃんが出てきます!
出てくるだけでなく、喋っちゃいます!
ヨーコ、アイリという主人公二人の後に、「千歳」という名前がエンドロールにありました。
漫画版では「お姉ちゃん」としか呼ばれていなかった存在ですが、アニメ版になって急に「千歳」という名前が明かされたわけです。
これで漫画版とは違い、「お姉ちゃん」に関するヒントがどんどん出てくる展開になるのでしょうか?
値段の違い
また、冒頭にはもう一つ気になるシーンがありました。
それが「アネスト岩田ターンパイク箱根」の通行料金です。
作中では…
- 軽・普通:730円
- 二輪:550円
と表示されています。
しかし、今現在(2025年)のリアルな通行料金は…
- 軽・普通:200円
- 二輪:170円
となっており、作中の料金は現実と比べて3倍以上です。
飲食店で売られていたソフトクリームの値段は現実の価格と特に変化はありませんでしたが、この通行料金だけが異常な高騰ぶりです!
ガソリンスタンドの値段もかなり高かったですし、「交通関連」の物価だけが著しく高騰していた可能性があります。
普通に考えれば、燃料や石油価格の高騰が原因なのでしょうか?
この「物価の違い」は今後も注意して見ていく必要がありそうです!
まとめ
というわけで、原作漫画との違いをメインに書いてみました。
アニメ本編は描写も美しく、終末感が上手く表現されていて引き込まれてしまいました。
ぜひ、漫画版もアニメ版も見てほしいです!
今後もこのブログでは、「原作漫画」と「アニメ版」の両面から、終末化の理由について考察していきたいと思います!
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