【VALORANT】友達同士でフルパやるときに勝率を上げる方法!IGLは誰がやればいい?

 

「よーし、今日はフルパでランク回すぞ!」

友達と5人で集まってVALORANTをプレイする時間は、何物にも代えがたい最高のエンターテイメントですよね。

VCで冗談を言い合いながら、時にはスーパープレイに沸き、時には面白いミスに笑う。

これぞまさしく、VALORANTの醍醐味です。

 

というわけで今回は、友達同士でフルパをする場合に勝率を上げる方法を紹介していきます!

 

IGLは「人」ではなく「システム」に任せよう

ひかわ
友達同士でフルパをやる場合って、どんな人がIGLをやるべきなんだろう?単純な上手さ?それとも性格?

 

この問いに対する答えは、「誰もやらなくていい」です。

もっと正確に言うと、特定の誰か一人が司令塔の役割を背負う必要はない、ということです。

 

では、誰が指示を出すのか?

それは「チーム全員で作り上げた作戦の流れ(システム)」です。

 

「こうなったら、こうする」というシンプルなルールを事前に決めておき、そのルールに従って全員が動く。

この「システム化」こそ、プロではない私達素人がフルパで勝率を上げるための、最も簡単で、最も効果的な方法です。

 

なぜなら、私たちがランクマッチで戦う相手は、プロチームではありません。

たった1試合、その場限りで戦う一期一会の相手です。

プロのように相手に作戦を研究され、対策される心配はほとんどありません。

だからこそ、毎回完璧な作戦を考える必要はなく、一つの強力な「型」を持っているだけで、圧倒的に有利に戦えるのです。

 

揺るぎない基礎を固めよう

ひかわ
友達同士のフルパってどこまで「本気」でやればいいのかわからない。プロとか配信者みたいな報告とかすべき?

 

高度なシステムを導入する前に、チームとして絶対に欠かせない土台作りから始めましょう。

これができていないと、どんなに良い作戦も絵に描いた餅になってしまいます。

 

 

コミュニケーションの徹底

フルパ最大の武器は、5人でVCを繋いでいること。

つまり、情報共有の速さと正確さです。

 

まずは、以下の情報をVCで報告する癖を全員でつけましょう。

  • 敵の位置と人数: 「Aサイト、ヘブンに1人」「Bロング、足音2人!」

  • 敵のHP: 「ジェット、HPミリ!」「レイナ、120入れた!」

  • 敵が使ったスキル: 「サイファー、Bのワイヤー使った」「オーメンのスモーク、あと1個のはず」

  • 自分の状況: 「リロード中、カバーお願い!」「フラッシュ食らった、見えない!」

 

コツは「簡潔に、分かりやすく」。

ラウンド中のVCは情報が錯綜しがちです。

重要な情報だけを、誰が聞いても理解できるように伝えることを意識してください。

 

 

簡単な連携を意識する

複雑なセットプレイは必要ありません。

まずは2人だけで完結する、簡単なスキルのコンボを試してみましょう。

 

  • 索敵 + 突撃: ソーヴァの「リコンボルト」やフェイドの「ホウント」で敵の位置が見えた瞬間に、ジェットやレイズが突っ込む。

  • スタン + キル: ブリーチの「フォールトライン」で敵がスタンしたところに、味方がピークしてキルを狙う。

  • スロウ + ダメージ: セージの「スロウオーブ」で足止めした敵に、レイズの「ペイントシェル」やブリムストーンの「インセンディアリー」を投げ込む。

 

「フラッシュ入れるから、それに合わせて前に出て!」この一言からで大丈夫です。

スキルを合わせる意識を持つだけで、キルの成功率が格段に上がります。

 

 

基本的なマクロの意思統一

ラウンド全体の動きについて、簡単な方針を合わせる練習です。

  • 攻守の方針合わせ:

    • アタッカー側: ラウンド開始前に「Aラッシュ行こう!」や「今回は一旦デフォルトで散ら開いて、情報取ってから決めよう」と一言確認するだけで、5人がバラバラに動く事故を防げます。

    • ディフェンダー側: 「今回は前めに守って情報取ろう」「敵が入ってくるまでスキル温存して、リテイク狙おう」など、守り方の意識を共有します。

  • お金の管理(エコ):
    フルパで最も簡単に実行できる連携です。「次、みんな武器買える?」と誰かが確認し、「無理だね、じゃあエコにしよう」と全員で意思統一する。これだけで、一人だけ武器を買って浮いてしまう状況を防ぎ、チーム全体の金銭状況を健全に保てます。

  • バディシステム(2人1組)とトレードキル:
    VALORANTは人数有利が非常に重要なゲームです。一人で行動するのをやめ、常に近くに味方がいる状態で行動することを意識しましょう。味方が撃ち合いを始めたら、すぐに自分もカバーできる位置にいることが理想です。
    「味方が倒されたら、すぐにその敵を自分が倒す(トレードキル)」。これを徹底するだけで、人数不利な状況が劇的に減り、ラウンド取得率が大きく向上します。

 

 

勝利の方程式「プランA/Bシステム」を構築しよう

ひかわ
「チームみんながIGL」をするためには、どんなことを決めておけばいいの?

 

さて、ここからが本題です。

基礎が固まったら、いよいよ「システム」をチームに導入しましょう。

 

 

「プランA/Bシステム」とは?

これは、購入フェーズで以下の3つを事前に決めておく、という極めてシンプルな作戦ルールです。

  • プランA(メイン作戦): そのラウンドで最初に実行する、メインの作戦。
    例:「今回はAサイトを5人でラッシュする」

  • トリガー(作戦移行のきっかけ): プランAを諦めて、プランBに移行する具体的な条件。
    例:「Aメインの入口で敵のスキル(セージのスロウやキルジョイのタレットなど)で完全に足止めされたら」

  • プランB(代替作戦): プランAが失敗したときに実行する、次の作戦。
    例:「静かにミッドまで引いて、Bサイトへ全員でローテートする」

 

たったこれだけです。

しかし、このシステムにはアマチュアチームの勝率を劇的に引き上げる、絶大な効果が秘められています。

 

 

なぜこのシステムが強力なのか?

ラウンド中に最も難しいのは「状況判断」です。

プランAが失敗したとき、野良チームなら「どうしよう…」と迷いが生じ、行動がバラバラになります。

しかし、このシステムがあれば「トリガーが引かれたら、プランBを実行する」と決まっているので、迷う時間はありません。

誰かの「B行こう!」というコール一つで、5人が同じ目的に向かって瞬時に動き出せるのです。

 

 

また、特定の誰かがIGLとして作戦の成否に責任を負う必要が無いので、IGLというプレッシャーを誰も感じず楽しくフルパで遊べます!

 

作戦は全員で決めた「ルール」です。

このシステムは「プランAは失敗する可能性がある」ことを前提にしています。

だから、上手くいかなくても「OK、プランBに切り替えよう!」と前向きに次の行動に移れるのです。

ミスを責める雰囲気が生まれにくく、チームの健全性を保てます。

 

 

毎回決まった動きをすることになるので、試合をやればやるほど自然と練度が上がっていきます。

自分たちの得意なマップで、強力な「プランA/B」を一つ持っておくだけで、それはチームにとって最強の武器になります。

 

 

【マップ別】プランA/Bシステム具体例

理論だけでは分かりにくいので、具体的なマップを例にシステムの作り方を見ていきましょう。

 

例1:アセント(アタッカー側)

  • プランA:Aサイトラッシュ

    • オーメンがAサイト手前のスイッチと、奥のヘブンにスモークを焚く。

    • ソーヴァがAメインからサイト裏にリコンボルトを撃ち込み、敵の位置を索敵する。

    • リコンに映った敵をめがけて、ジェットがサイトにエントリーする。残りのメンバーがそれに続く。

  • トリガー:

    • キルジョイのウルト「ロックダウン」がAサイトで発動した。

    • Aメインの入口をセージの壁やスロウで完全に塞がれ、30秒経っても前に進めない。

  • プランB:Bサイトへのローテート

    • 誰かが「B行こう!」とコール。

    • Aメインからミッドマーケットを経由し、Bサイトへ5人で攻め込む。Aサイトを警戒していた敵は、急なBへのローテートに対応が遅れる可能性が高い。

 

 

例2:ヘイヴン(アタッカー側)

  • プランA:Cロングへのプレッシャー&Cサイト攻め

    • スモークキャラがCロングのコーナーと、サイトへの入口にスモークを焚く。

    • 数人でCロングのエリアを取りに行き、敵の人数を確認する。

    • 敵が少ない、またはエリアを簡単に取れた場合は「GO!」のコールでサイトに流れ込む。

  • トリガー:

    • Cロングに敵が3人以上見えた。

    • オペレーターが構えていて、前に出ることができない。

  • プランB:Aサイトへのローテート

    • 「A行こう!」とコール。

    • Cロングから静かにTスポーンまで撤退し、Aロングへ5人で向かう。Cにプレッシャーをかけたことで、Aサイトの守りが手薄になっている可能性を突く作戦。

 

 

ディフェンダー側の考え方

ディフェンダー側は敵の動きに対応する必要があるため、少し考え方が変わります。

「初期配置」をプランA、「リテイク(サイトの奪い返し)」をプランBと捉えると分かりやすいでしょう。

 

  • プランA:標準的なエリアコントロール

    • 例(アセント):Aに2人、ミッドに1人、Bに2人という標準配置で守る。

    • 各々が自分のエリアの情報を取る。

  • トリガー:

    • ミニマップや報告で「敵がBに5人見えた!」とラッシュを明確に確認した。

  • プランB:リテイク

    • Bサイトを守っている2人は、キルを狙うのではなく、スキルを使って死なずに時間を稼ぐことに徹する。

    • Aサイトとミッドにいた3人は、安全なルートからBサイトに合流する。

    • 5人全員が揃ってから、スキルを合わせて一斉にサイトを取り返しにいく。

 

 

システムを成功させるための「黄金のルール」

最後に、このシステムを形骸化させず、最大限に機能させるための3つのルールをお伝えします。

  • トリガーを明確にし、最初に気づいた人がコールする
    「なんとなくダメそう」ではなく、「敵が3人見えたら」「ウルトを使われたら」など、誰が聞いても分かる具体的なトリガーを設定しましょう。そして、そのトリガーを最初に確認した人が、勇気を持って「B行こう!」と次のプランをコールする文化を作ることが重要です。

  • プランBは超シンプルにする
    代替作戦まで複雑にすると、結局混乱してしまいます。プランBは「別サイトへ行く」「一旦引いてリグループ(再集合)する」といった、誰でも理解できるシンプルなものにしましょう。

  • 雰囲気を絶対に悪くしない!
    これが最も重要です。どんなに優れたシステムも、チームの雰囲気が悪ければ機能しません。プランAが失敗しても、それはシステムの想定内です。「ドンマイ!」「OK、プランBに切り替えよう!」と前向きな声を掛け合いましょう。友達と楽しむために集まっている、という大前提を絶対に忘れないでください。

 

 

まとめ

VALORANTのフルパで勝率を上げるために、プロの真似をする必要はありません。

特定の誰かがIGLという重責を背負う必要もありません。

アマチュアにはアマチュアの、友達同士だからこそできる戦い方があります。

 

  1. まずはコミュニケーションや簡単な連携といった基礎を固める。

  2. 次に、チーム全員で「プランA/Bシステム」という共通のルールを作る。

  3. そのルールを「チームのIGL」として、全員で実行する。

 

最強のIGLは、チームの中にいる誰かではありません。

私たち自身が作り上げた、チームだけの「ルール」なのです。