【終末ツーリング考察】太陽フレアは人工的な攻撃だった?プラズマレーザー攻撃と同じ説 【ネタバレ】

 

人類がなぜかいなくなってしまった終末世界をヨーコとアイリが旅する『終末ツーリング』。

作中では「太陽フレア」が何かしらの影響を及ぼしたことが示唆されていますが、この太陽フレアは本当にただの自然現象だったのでしょうか?

今回は、作中の描写をヒントに、「太陽フレアの正体は、月面発電基地を破壊するための超巨大プラズマレーザー攻撃だったのではないか?」という説を提唱したいと思います。

 

 

アイリが見せた「プラズマレーザー」の性質

ひかわ
アイリってプラズマレーザーを放つよね?

 

まず注目したいのが、ヨーコの相棒でありロボットのアイリの能力です。

彼女は腕から「プラズマレーザー」を発射することができます。

作中では、機動戦闘車の動きを止めたり、障害物を破壊したりする際に使われましたが、その威力は「文明を破壊する」というレベルには到底及びません。

 

しかし、ここで重要なのが、アイリがプラズマレーザーを使った後の描写です。

彼女は決まって「おなかすいたー」と言います。

これは単なるギャグシーンではありません。

 

ロボットであるアイリが「空腹」を訴えるということは、プラズマレーザーの使用が、彼女のエネルギーを著しく消費することを示唆しているのではないでしょうか。

つまり、この世界において「プラズマレーザー=膨大なエネルギーを消費する技術」という公式が成り立つと考えられます。

 

 

太陽フレアと「エネルギー消失」の奇妙な関係

ひかわ
クレアの話からすると、「太陽フレア」が当時の世界に大きな影響を与えたんじゃないかな?

 

さて、クレアたち宇宙飛行士たちが遭遇した「太陽フレア」で何が起きたか思い出してみましょう。

太陽フレアが起きた当時、宇宙空間にいたクレアは「地球上から電気が消えていく」様子を目撃しています。

ここで、先ほどの公式を当てはめてみましょう。

もし、アイリが使うものとは比較にならない、惑星規模の超巨大なプラズマレーザーがどこかから放たれたとしたら…?

 

その一撃は、地球全体の電力網、あるいはエネルギーそのものを根こそぎ「消費」してしまったとは考えられないでしょうか。

地球全体を停電させるほどの超巨大な一撃。

その結果として「地球上から電気が消える」という現象が起きたとすれば、辻褄が合います。

 

つまり、「太陽フレア」という自然現象はカモフラージュで、その実態は人為的な超巨大エネルギー攻撃だった可能性があるのです。

 

月面発電基地の「謎の爆発」

ひかわ
太陽フレアが来た直後、宇宙空間にいたクレアは月面に作られていた核融合発電基地の爆発を目撃しているよね?実際に、「現在」の月も欠けていて爆発の痕が残ってる。

 

そして、この人為的攻撃説を強力に裏付けるのが、月面発電基地の存在です。

作中では、太陽フレア発生の直後、月にあった発電基地が謎の爆発を起こして破壊されたことが語られています。

 

タイミングが良すぎるとは思いませんか?

 

もし太陽フレアが本当に自然現象なら、なぜピンポイントで月面の基地だけが「爆発」という物理的な破壊を受ける必要があるのでしょうか。

太陽フレアの影響なら、機能停止するだけで十分なはずです。

ここに、攻撃者の明確な「意図」が見えてきます。

 

超巨大プラズマレーザー攻撃の真の目的は、地球のエネルギー供給の要であった「月面発電基地の破壊」だったのではないでしょうか。

そして、その攻撃の余波、あるいは二次的な効果として、地球全体のエネルギーが消失した。

攻撃者は、人類の文明を支えるエネルギーインフラの中枢を、物理的に、そして決定的に破壊したかったのです。

 

 

「電気が消えた」だけで、文明は滅びるのか?

ひかわ
実際に月面の発電基地を破壊したとして、そして地球上から電気がなくなったからと言って。それで人類が完全に滅びることはある?サバイバル生活して生き残りそうだけど…。

 

ここで、一つの疑問が浮かびます。

「電気がなくなったくらいで、人類はあそこまでいなくなってしまうものだろうか?」と。

 

確かに、人間はたくましく、サバイバル生活で生き延びられそうにも思えます。

しかし、現代文明がどれほど脆く、「電気」という一本の糸で支えられていたかを想像してみてください。

 

  • サプライチェーンの完全停止
    食料、水、医薬品、燃料。これらは全て、電気で動く工場、輸送網、管理システムに依存しています。それが世界中で同時に、一瞬にして停止したのです。都市部のスーパーからは数日で食料が消え、浄水場が止まれば安全な水も手に入らない。病院は機能を失い、怪我や病気は死に直結します。これは単なる停電ではなく、文明社会という生命維持装置の停止だったのです。

  • 情報の完全喪失
    通信網が途絶え、政府や自治体の機能は完全に麻痺。どこで何が起きているのか、誰が生き残っているのか、どこに助けを求めればいいのか、何も分からなくなります。人々は完全に孤立し、組織的な復興活動は不可能に。デジタル化されていた人類の膨大な知識や技術も失われ、「文明の再建方法」すら分からなくなってしまったのかもしれません。

  • 連鎖する二次災害
    そして最も恐ろしいのが、制御を失ったインフラの暴走です。世界中にあったであろう原子力発電所は、冷却システムが停止すればどうなるでしょうか?連鎖的なメルトダウンが起き、広範囲に放射能がまき散らされた可能性も否定できません。

他の考察記事でも書きましたが、当時の日本では「放射線の危険」や「情報網の遮断」が起きていたと思われます。

さらに、「現在の日本」に帰ってきたクレアたち宇宙飛行士も謎の体調不良で次々に命を落としています。

 

あらゆる設備が破壊された状況で、謎の体調不良が起きたら、人類はそれに打ち勝つことはできるでしょうか?

実際にクレアたち宇宙飛行士の頭脳を持ってしても打ち勝つことはできませんでした…。

 

 

「小規模な太陽フレア」があったという話

ひかわ
そういえば、ヨーロッパ出身の宇宙飛行士が「先月、ウチの地元でも太陽フレアでエアコンがつかなくなってー」って言ってるよね?

 

この巨大太陽フレアが起きる前にも、ちょいちょい太陽フレアが起きていたことが語られています。

しかし、ここでは「何かが破壊された」という話はされていません。

ということは、「小規模な太陽フレア」ではプラズマレーザー攻撃が行われたわけではない、ということになります。

 

ですが、この小規模な太陽フレアでもプラズマレーザー攻撃が行われていたと考えるのが自然だと思われます。

地下で試し打ちしていたとか、宇宙空間で実験していたとか…。

もしもそうであれば、このプラズマレーザー攻撃をした組織は世界的に暗躍していたことになります。

 

 

まとめ

「太陽フレア」は世界を終末化させた大きな原因の一つでしょう。

自然災害としての太陽フレアではなく、「意図的な攻撃」である可能性が高いと思います。