自宅で過ごす時間が長くなってきてYouTubeを見る時間も増えてきました。
そして最近では10分~20分の編集された動画だけではなく、いわゆる「生配信」も見るようになりました。
私はFPSゲームの『APEX』が好きなので、APEXのゲーム実況配信をよく見ています。
上手い人のプレイを見ているのは爽快で楽しいのです。
しかし、最近はそのゲーム実況者がチャット欄やコメント欄に対して苦言を呈すシーンが多くなってきているように感じます。
というわけで、今回は「最近のYouTubeライブ配信でチャット欄やコメント欄が荒れる原因はなんなのか?」ということを考察していきたいと思います!
Vtuberのコメントやチャットが荒れすぎている
YouTubeで生配信(ライブ配信)をしている人たちで、最近とくに注目を集めているのが「ストリーマー(ゲーム実況者)」と「Vtuber」です。
そして、特にチャット欄やコメント欄が荒れているのがVtuberさんでしょう。
Vtuberさんの配信ではリスナーとコメントで対話する機会も多く、よろしくないコメントにVtuberさんが反応してしまうこともあり、それで荒れるコメントが目立つというのもあると思います。
ですが、配信者は荒れるコメントを削除したりブロックすることが可能です。
しかし、そういうコメントをどんなにブロックしても毎回荒れるコメントが書き込まれる現状です。
対策しても対策しても追いついていないですよね。
Twitterのリプライは荒れていない
では、そのVtuberさんがYouTube以外でも荒らしコメントの攻撃にあっているかというと、そうではありません。
ネットニュースに取り上げられるくらいの炎上をしたのであれば別ですが、何もなければTwitterでは攻撃的な荒らしコメントというのはほぼ見ないです。
逆に、何も無いときでもYouTubeのチャットには荒らしコメント的なことがよく書き込まれています。
Vtuberさんが嫌いで文句があるのであればTwitterで直接リプライを送れば良いと私は思うのですが、そうではなくYouTube配信の方で攻撃的なコメントを書く。
なぜ、そういう行動を取るのか?
ここを解明していく必要がありますね。
攻撃的なコメントが多い場所とは?
ここでVtuberとかYouTubeということを一旦忘れて、『ネット上で攻撃的なコメントが多い場所』を考えてみましょう。
それは昔も今も同じで、「匿名性が高いところ」です。
ネットだけではなく現実世界でも、落書きやらイタズラをするときに堂々と人前で行う人はいません。
誰にも見られない場所でコソコソとそういうことをするものです、人間というのは。
「2ちゃんねる」はもう古い?
ネットだと昔は「2ちゃんねる(現在の5ちゃんねる)」が匿名掲示板として攻撃的なコメントを集めていました。
ヤバい人は2ちゃんねるに集まってくる、とも言っていい状態です。
ネット上での犯罪予告や、有名人の誹謗中傷が問題となる場合のほとんどは2ちゃんねるで起きていました。
しかし、そこから時代は変わっていき、SNS全盛期がやってきます。
有名人がTwitterをやるのが当たり前になってくると、その有名人へ文句を言いたい人たちが直接リプライを送るようになったのです。
しかし、Twitterでは、攻撃的なコメントをした本人の個人情報が調べられたりして「匿名性感」は無い状況でした。
自分が過去に書き込んだツイートが遡れるので、その人がどんな人なのか?それがすぐにバレますからね。
2ちゃんねるのように好き勝手書き込みをしていると、書き込んだ側が叩かれる風潮になっていきます。
あとはTwitterではアカウント名を入力する必要がありますから、それで「匿名性感」が薄れるというのも抑止力にはなっているでしょう。
いくらテキトーな名前でTwitterに登録しても、完全に匿名ではないですからね。
心の奥底で「こういうコメントをしたら自分が叩かれるかも?」という意識が働くはずです。
一時期はSNSでの攻撃的なコメントも多かったですが、それもすぐに収束していったという印象があります。
いわゆる「バカッター」みたいなものは多かったですけどね。
YouTubeのチャット欄やコメント欄は「匿名性が高い」
一方、YouTubeのチャット欄やコメント欄は「過去の書き込み」を簡単には見ることが出来ません。
YouTubeにもアカウント登録などはもちろんありますが、匿名性感が高いんです!
今現在、YouTuberやVtuberなどに匿名性を維持したまま一番攻撃的なコメントを出来る場所はYouTubeでしょう。
今も2ちゃんねる(現在は5ちゃんねる)という匿名掲示板は存在しますが、もうそこには多くの人はいません。
まとめサイトが一般化しているので、今の人達は「5ちゃんねる?」っていう感じらしいです。
自分の意見に対しての反応がもらえる場所
その「まとめサイト」にも記事ごとにコメント欄はあります。
しかし、あまり書き込み件数は多くないです。
Vtuberのチャット欄に比べたらめちゃくちゃに少ないと言っていいでしょう。
まとめサイトのコメント欄も匿名性がありますが、そこにはあまり書き込む人がいない・・・。
これは単純に「自分の意見を見てもらいたい」という欲求が満たせるかどうか?の問題なのでしょう。
まとめサイトのコメント欄でも自分の意見は書き込めるけど、それに対して反応がないから気持ちが満たされない。
一方のYouTubeのコメント欄やチャット欄ならば誰かしら反応してくれます。
YouTuberやVtuber、本人が反応してくれることもあります。
攻撃的なコメントを書き込むと、それに対してファンの人達が反論してきて「反応」してくれます。
自分に反応してくれる環境がYouTubeにはあるんですよね。
たぶん、攻撃的なコメントをYouTubeのコメント欄やチャット欄に書く人は、自分の意見への反応という欲求が満たされるから集まってくるようになったのだと思います。
今後YouTubeのコメントやチャットはどうなるのか?
結論としては「YouTubeのコメント欄やチャット欄は、匿名性が高くて反応してくれるから、攻撃的なコメントでしか承認欲求を満たせない人が集まってきやすい」です。
そして、最近人気のVtuberに特にそういう人たちが集まりやすい傾向にあるのだと思います。
ネット上で流行りになっているジャンルにそういう人たちは集まりますよね、いつの時代も。
今後のYouTubeとしてはコメント欄やチャット欄が荒れないような、そういうシステムが確立してくるはずです。
もしくは、Vtuberやストリーマー側でコメントをブロックする専属の人を雇うのが当たり前になる、そういう時代になるかもしれません。
とにかく、コメント欄も見て面白い、そういうYouTubeになってくれると良いんですけどね!!