YouTubeを見ていると「サッカーのスーパープレイ集」という動画がよくオススメに出てきます。
私の場合、サッカー日本代表の試合があるとよく出てきます。
というわけで今回は、『YouTubeでよく見かける「サッカーのスーパープレイ集」は違法なのか?合法なのか?』について書いていきたいと思います。
YouTubeの著作権違反とは?
まず、YouTubeにおける著作権侵害とはなんなのか?ここを理解しておきましょう。
めちゃくちゃ簡単に言うと、YouTubeでは他人の動画や音楽を勝手に自分の動画で使うと著作権侵害になります。
誰かが手間暇かけて作った動画や音楽を勝手に使うなんてズルいだろ!ってことです。
本の著作権とかブログの著作権とか、詳しく見ていくといろいろありますが、YouTubeでの著作権の理解はこんなもので良いでしょう。
とにかく、他人の制作物を勝手に使うな!です。
サッカーのスーパープレイ集は著作権侵害?
では、「サッカーのスーパープレイ集」は著作権侵害なのか?という本題です。
スーパープレイ集に使われている動画はほとんどがサッカー中継の映像です。
サッカー中継の映像というのはテレビ局が作成したもの、映像の権利はテレビ局が持っていることになります。
ということは、サッカー中継の映像をYouTubeで使うためには「テレビ局に許可を取る必要」があります!
そう思いたくなるところですが、そんな簡単にサッカー中継の映像の使用許可が出ることはありません。
2021年にサッカー日本代表の試合が地上波のテレビでは放送されず、DAZNのみでしか放送されないという事件が起きました。
中継の権利料が高すぎてテレビ局が支払えなかった結果、DAZNが権利を買い取ったことが理由です。
そうです、映像の権利ってのはそれだけ高いし、そんな簡単に使用許可が出ないってことです!
普通に考えればYouTubeの動画に対して使用許可が出るとは思えません、しかも一個人であるYouTuberが買えるくらいの安い値段では使用できるはずもないでしょう。
ってことで、YouTubeにあるスーパープレイ集のほとんどは著作権侵害の動画ということになります!
著作権侵害をしているのになぜ消されないの?
そんな著作権侵害をしている動画がなぜYouTubeには残り続けているのか?
これは単純に映像の権利を持っているところに見つかっていないからです。
「おい!勝手に使うな!」と言ってこない限り、著作権侵害動画は残ってしまいます。
YouTubeには、音楽やYouTubeでライブ配信された映像に関しては著作権侵害動画を自動で見つけるシステムが構築されています。
しかし、テレビ番組の映像やスポーツ中継の映像に関してはそのシステムが働きません。
さすがのYouTubeのシステムも、あらかじめ登録されているものしか見つけることができないのです。
システムとしての限界がありますので、サッカーの映像も野放し状態になってしまっているわけです。
動画を加工してさらに見つからないようにしている
自動検知システムで見つからないサッカーの映像ですが、もちろん目視でテレビ局の人とかが見れば「これ!うちの映像じゃん!」とバレて著作権侵害で訴えられます。
そこでスーパープレイ集をアップしている人たちはその映像の権利がどこにあるのかをわからないように工夫します。
ああいう映像ってなんか画像が荒かったり、画面の範囲が狭くなっていることがありませんか?
動画を少しだけ加工して、画面の上に表示される「スコア表示」と「テレビ局のロゴ」が見えないようにするのです!
こうすると、テレビ局の人はその映像が自分の局の映像だというのを証明するのが大変になります。
「このロゴはうちの局のものだから」ということが簡単に言えなくなるのです。
そういう加工をされてしまうとテレビ局側としても「んー、証拠を提出したりするの面倒だし、このままでいいか・・・」となります。
とはいえ、著作権侵害で訴えることで勝ち取れる損害賠償が高くなれば、訴えるための労力を賠償金で得られる金額が超えてくるので、手間をかけて訴える時代がいつかはくるでしょう。
今はまだ野放しにされている著作権侵害スーパープレイ集ですが、いつかは成敗が下るときがくるはずです。
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