『VTuber最協決定戦 Ver.APEX LEGENDS Season2』が、2021年1月24日に開催されることが発表されました!
今回はそのメンバー選出について書いていきたいと思います。
「なぜにじさんじ所属が多く参加することになったのか?」ということに関する考察です。
全選手の「所属」割合
2021年8月22日に開催される【第3回 Vtuber最協決定戦(season 03)】については、別記事で更新中です。[sitecard subtitle=関連記事 url=https://[…]
まずは参加選手をズラッと見ていきましょう!
詳しいチームメンバー構成については上記別記事に書いてあります。
では、全選手をそれぞれの所属で分けていくと・・・
にじさんじ(23名) | 西園チグサ、森中花咲、甲斐田晴、雪城真尋、エルフのえる、長尾景、ヌンボラ(にじさんじKR)、葉山舞鈴、エクス・アルビオ、不破湊、葛葉、ラトナ・プティ、勇気ちひろ、イブラヒム、叶、桜凛月、神田笑一、瀬戸美夜子、椎名唯華、夜見れな、社築、 星川サラ、郡道美玲 |
ホロライブ&ホロスターズ(10名) | 常闇トワ、夏色まつり、 ロボ子さん、白上フブキ、百鬼あやめ、紫咲シオン、アステルレダ、奏手イヅル、アルランディス、夕刻ロベル |
ぶいすぽ(4名) | 花芽すみれ、一ノ瀬うるは、胡桃のあ、神成きゅぴ |
774inc.【あにまーれ&ブイアパ】(6名) | 小森めと(ブイアパ)、不磨わっと(ブイアパ)、季咲あんこ(ブイアパ)、日ノ隈らん(あにまーれ)、 風見くく(あにまーれ)、杏戸ゆげ(ブイアパ) |
その他所属(11名) | バーチャルゴリラ(VEEMusic)、現よみ(JUPITER)、獅子神レオナ(Re:Act)、久檻夜くぅ(Re:Act)、湊音みなみ(STeLLa)、兎鞠まり(upd8)、魔王マグロナ(upd8)、おだのぶ(キス部)、紗樹万咲(キス部)、乾伸一郎 (VEEMusic)、歌衣 メイカ(UQB) |
個人Vtuber(6名) | 白雪レイド、瀬戸あさひ、ぴろぱる、TANUKINTV、パカエル、中野 |
全20チーム、60人を所属ごとに分けていくとこのようになります。
にじさんじ、そしてホロライブ&ホロスターズの大手Vtuber事務所が圧倒的に多いですね!
所属Vtuberの人数的に言うと妥当のような気がしますが・・・。
にじさんじ(23名) | 38 % |
ホロライブ&ホロスターズ(10名) | 17 % |
ぶいすぽ(4名) | 7 % |
774inc.【あにまーれ&ブイアパ】(6名) | 10 % |
その他所属(11名) | 18 % |
個人Vtuber(6名) | 10 % |
全選手60人で占める割合は、それぞれこのようになっています。
にじさんじ所属が4割を占めているので、明らかに「他の事務所よりも多い」ですね。
このような状況ですので、ネット上では「にじさんじだけ参加人数が多い!」とか「割合的にこれで優勝できないとおかしい!」などと言われています。
Season1大会とSeason2大会の所属選手比率
では、ここで前回大会(season1【APEX第1回大会】)の参加選手の所属割合を見てみましょう!
移籍などありますので多少は割合は変わるかもしれませんが、このようになっています・・・。
Season1では上記のような割合で、にじさんじ所属では4分の1以下となっています。
みんな納得の割合という感じでしょうか?
実際に、season1のときは「多すぎる!」という意見はほとんど見なかった記憶があります。
上記は今回(season2)での所属割合です。
こうやって比べてみると、「にじさんじ所属が増え」「個人&その他が減った」というのがわかります。
にじさんじ所属が増えたというよりも、「個人Vtuberとその他の所属事務所の割合が減った」というのが正しいかもしれません。
この記事では「個人Vtuberとその他の所属事務所の割合が減った」ということについて話を進めていきたいと思います。
根強い「チーター」の問題
今現在、APEXの大きな問題とされているのが「チーター」と「コンバーター」です。
まず「チーター」とは、いわゆるチート行為をしている人のことを差します。
チート行為というのは、ゲームのシステムをいじって自分をめちゃくちゃに強くしてしまうという、ズルい行為です。
本来では見えないはずの敵が見えたり、撃った銃弾が敵めがけて飛んでいったり、標準(エイム)が敵に吸い寄せられて全弾必ず的中したりします。
このチート行為をするとほぼ必ず勝てちゃいます。
ですので、チート行為を使っていない健全なプレイヤーとしては「あいつはズルして勝っている!」とか「あんなのには勝てないじゃん・・・」と思ってしまうのです。
そうなるとAPEXをつまらないと思い、APEXをプレイしなくなってしまいます。
APEX以外でも多くのFPSオンラインゲームにはチーターがいますが、そのチーターによってプレイヤーが離れていき、ついにはそのゲーム自体が終了してしまったものもあります!
というわけで、APEXでもチーターというのはめっちゃ嫌われています!
私もAPEXをプレイする身としてチーターはマジでいなくなって欲しいです。
ゲームを楽しめなくなるし、もしかしたらゲーム自体を終わらせるかもしれませんから、早くいなくなって欲しいと思っています!
完全クリーンである必要性
なぜ急に「チーター」の話を書いたかというと、Vtuber界隈でもチーターの話題が少なからず上がっているからです。
昨日のMildom大会でVtuberのチーター疑惑があるんですけど(ID:VHT_Chie)
ここってなんでAGTのシミさんがいるって断言出来たんだろ??配信は5分遅延入ってる筈なのでゴースティングは不可能
つまりWHでネームが見てた??
おまけはなんかオートエイム疑惑も出てたから観戦されてるとこ pic.twitter.com/oW7qBEMNRj— ジェイブ🐉@APEXダイヤ3↑無限に募集中 (@jeibu_VT) September 16, 2020
上記のツイートは、2020年9月に行われたAPEXの大会(ちょっとマイナーな大会)で、出場していたVtuberがチート行為をしていたというものです。
有名ではないVtuberによるチート行為でしたが、その話題性が先行し「Vtuberがチート行為をしている!」と騒ぎ立てられてしまいました。
チート行為そのものがもちろんダメなのですが、それを第三者に観戦されるという大会で平然と使っていたということに私は驚きました。
さらに、「違反行為を平然と使っている」という実例としては、2020年10月に行われたSONY主催のPS4でのAPEX大会があげられます。
・規約違反で失格になったチームが腹いせで他のチームの規約違反をチクるという負の連鎖により棄権が伝染、場外バトロワ発生
・上位層のほとんどが規約違反で失格&棄権に
・決勝に残った3チームのうち2チームも結局棄権ソニーがPS4のAPEX大会(賞金100万円)を開催
↓
応募者殺到、盛り上がりまくる
↓
大会には「コンバーター使用歴や代行歴があるプレイヤーは出場不可」という規定あり
※コンバーター;PS4でマウスやキーボードが使えるツール
※代行:他人のアカウントでプレイしランクを代行で上げる行為
↓
あまりにも界隈にコンバーター&代行が横行しており、ルール違反で棄権するチームが続出
成績上位チームのうち3分の2が棄権or失格に
↓
チーム外でバトロワが発生する珍事に見舞われるも、なんとか予選を続行して出場100チームから決勝に進出する3チームが絞られる
↓
決勝進出した3チームのうち、1チームがアカウント共有で失格に
↓
生存した上位プレイヤー「おいおいお前らいい加減にしろよ。まあ俺はそんなことしないけど」
↓
彼女の代行をしていたことを晒されて棄権
決勝3チームのうち2チームが消える(今ここ)http://blog.esuteru.com/archives/9595577.html
このように、APEXでは規約違反とされている行為を知らず、もしくは、知っていたけど罪だとは思わない人がかなり多いということも明らかになりました。
ちなみに、「コンバーター」は普通にAmazonなどで販売されており、未だに違反だと知らずに使っている人も多い模様です。
さて、このように違反行為をしている人が最協決定戦に出場してしまったらどうなるのか?
違反行為をした本人が責められるのはもちろんですが、大会運営だったり他のVtuberも一緒になってやり玉に挙げられてしまうでしょう。
残念ながら、今のネットではそういう状況です、飛び火で叩かれてしまいます。
ですので、大会運営としては「違反行為をしている可能性が絶対にない人」を集める必要があるでしょう。
そうなってくると、あまり有名ではない、APEXでの配信が少ない個人Vtuberは「100%の安全性が確認できない」として大会には呼ばれない可能性もあるはずです。
実際に、2020年9月にVtuberのチート行為が明らかになっている過去がありますので、潔白であることが証明できない限りシロとは断定できないですから。
このようなことから、クリーンな大会を行いたい運営としては個人Vtuberへの参加要請が減り、APEX配信が多く、視聴数も多い(監視の目が多いということ)大手事務所であるにじさんじ所属の人たちが多く参加するようになったのかな?と思います。
APEXの大会常連である他の事務所では、APEXをプレイしている人はもう既に出場が決まっていたり(もしくはスケジュールの都合で辞退)しているので、流れ着いた先がにじさんじ所属のVtuberだったのではないでしょうか。
次回大会では実力を持った個人勢が多く出場する?
とはいえ、新規の個人Vtuberさんたちが最協決定戦への出場が狭き門になったわけではありません!
最協決定戦の主催である渋谷ハルさんは、毎週APEXのカスタムマッチも主催しているのですが、2020年12月に「Vtuberだけのカスタムマッチ」を開催しています!
今日はVTuber大集合SP!!
この後21:00〜です!#渋谷ハルカスタム https://t.co/U5KvqLd6a5— 渋谷ハルカスタムサポート (@ShibuHALSupport) December 17, 2020
この大会にはまだまだ無名のVtuberさんが多く参加し、そして好成績を残しました!
これには主催の渋谷ハルさんも「まだまだ強い人達がVtuberの世界にはいる」と驚きにも似た、嬉しそうなコメントを残しています!
今回の最協決定戦に出場するメンバーさんたちに、渋谷ハルさんが声をかけたのは2020年12月の上旬だと思われます。
そして、渋谷ハルさん主催のカスタムマッチ「Vtuber大集合SP」が開催されたのは12月17日です・・・。
カスタムマッチで渋谷ハルさんが新しく知ったVtuberさんは、今回の最協決定戦には間に合わなかったということです。
ということは、第2回の最協決定戦には参加招集が間に合わなかったけど、渋谷ハルさんが「この人が参加してくれたら面白くなりそう!」と思う人は次回の第3回大会に呼ばれる可能性は十分にあります!
次回の第3回では、実力者の伏兵が登場するかもしれません!
まとめ
というわけで、Vtuber最協決定戦(APEX)ににじさんじ所属が多く参加している理由について、私になりに考察してみました。
結論としては「不正をしていない安心感のある人を選んでいったら、普段からAPEX配信をしている人が多いにじさんじ所属が多くなった」ということだと思います。
あとは、けっこうスケジュール的に参加を見送るVtuberさんも多かったようで、なんやかんやでにじさんじ所属の人たちにたどり着いたというのも理由でしょう。
いろいろと運営については思う人もいるかもしれませんが、ただただ大会を楽しむ!
それでいいじゃない、ゲームは楽しむものだから。