人気FPSゲームの「APEX LEGENDS」では最近になってチーターの存在が話題になっています。
今回はそのチーターについてです。
APEXのチーターとは?
APEXにおける「チーター」とは、不正プログラム(チート)を使って銃弾が全部相手にヘッドショットで当たるようにしたり、常に敵の位置が見れるようにするズルをしている人のことを言います。
自分の欲求のためにチートを使っている人もいますが、チーターのほとんどはビジネスとしてやっています。
「ダイヤランクまでいきたいよー」というプレイヤー(この人はチートを使わない)がチーターにお金を支払い、チーターと一緒にパーティーを組んでランクマッチでチャンピオンを取っていきます。
これはブースティングという行為で、APEXに限らずオンラインゲームでは禁止されている行為になります。
APEXではアシストポイントがある関係で、ブースティングをされるプレイヤーがブラッドハウンドでスキャンをし、そのスキャンした敵をチーターが瞬殺してアシストポイントを稼いでいくのが一般的です。
「BAN」はめちゃくちゃ行われている
APEXは人気ゲームすぎるがゆえにチーターがあまりにも多い現状が目に付きやすいです。
しかし、運営側も何も手を打っていないわけではありません。
いわゆる「BAN(アカウントを利用停止にする)」というのは常に行われていて、自動検知でのBAN、手動でのBANはかなりの数が実施されているようです。
同作ではすべてのゲームモードと地域を対象に月間平均10万人ほどをBANしており、これまでの合計で200万人に近づいていることを明らかにしています。
しかし、それでもチーターが多すぎるためにBANが追いつかず、APEXでのチーターが話題となっている状況です。
BANをしても再びアカウントを作り直してチート行為を繰り返しているわけですね。
チートをする人自体を消さない限り、APEXとチーターの話題は尽きないでしょう。
「IP」でのBANはなぜしないの?
最近になってよく「IPBAN(あいぴーばん)」というフレーズを目にするようになりました。
APEXのプレイヤーが「チーターをIPBANすればいいじゃん」と言っているのをよく見ます。
この「IPBAN」とは、通常のBANではなく「IP」でBANをすることを意味します。
インターネット上での「IP」とは、ネットを利用しているために使われるIDのようなものです。
通常のBANはアカウントでBANするので、アカウントさえ変えれば再びAPEXを利用することが可能です。
しかし、IPでBANをすると、そのIPでAPEXの利用ができなくなるのでアカウントを変えても無意味ということになります。
簡単に「IPBANすれば良い」と言われますが、IPというのは何人もの人が1つのIPを利用していますし、なんと言ってもIPは簡単に変更することが可能です。
自宅にあるインターネット機器の電源をON/OFFして再起動させるだけでIPは変えることができます。
専門の知識がなくても、ただインターネット機器の電源を抜き差しするだけでIPが変えられます。
そのような「IP」でBANしたとしても、チーターはすぐにIPを切り替えて再びAPEXをプレイするでしょう。
そして、偶然にも「BANされたIPに振り分けられてしまったプレイヤー」がIPBANによりAPEXをプレイできないという悲劇も生んでしまいます。
ですので、APEXの運営はIPBANを絶対にしません。
APEXからチーターを減らすにはどうすればいいのか?
チートがビジネスとして成り立ってしまっている以上、APEX側のチート自動検知プログラムを破るようなプログラムを組める優秀なエンジニアはチート業者に流れていってしまっています。
システム的にはどうしてもイタチゴッコになってしまいます。
では、APEXからチーターを根絶させる、減らすにはどうすればいいのか?
答えは簡単です「チートをビジネスにさせなければいい」のです。
チーターを雇って自分のランクを上げるような人たちがいるからビジネスが成り立ってしまうのです。
誰もブースティングを依頼しないようになれば、チーターはビジネスとして成り立たなくなるのでAPEXからいなくなるでしょう。
とはいえ、どんなに「万引きはダメだよ」と言われても万引きをする人は毎日のようにいます。
自分が努力する楽しさを放棄して快楽を得る人は一定数います。
APEXのチーター問題は「APEXの問題だけ」というわけではなく、もっと身近な人間的な問題だと私は思っています。